「REI」というアウトドアブランド、ご存知ですか?
ゴールデンウイーク中、都内のフリーマーケットで南高梅と赤カブと一緒に手に入れたリュックサックです。「REI」というブランドの製品で、製品のヨレ方、メタルジッパーの感じからすると、1970〜80年代につくられていた製品ではないでしょうか。昔っぽいデザインで、今のデイパックにはなかなかないデザインです。タグなどがないので確認はできないのですが、たぶんアメリカ製です。
この「REI」、アメリカでは「アールイーアイ」、70年代に日本の雑誌で紹介された時には「レイ」と呼ばれていたブランドです。西海岸のシアトルに本拠地を持つアメリカではとてもポピュラーなアウトドアブランドで、「REI」は「RECREATIONAL EQUIPMENT INC」の略で、当初は「R.E.I. COOP」といって、生協組織でした。
なので、1970年代に私が製品をメールオーダーでアメリカから購入する時には、2ドルを払って生協のメンバーにまずならないと注文をすることができませんでした。「REI」ネームのダウンジャケットや、珍しいアウトドアパンツなどを何度か個人輸入した、思い出のブランドです。
実は「REI」は10数年前、一瞬だけ、東京の南町田に海外初の店を出したことがあります。もちろんそこにも行きましたが、商品を購入した時に、メンバーになっていたことを伝えたら、すぐにデータベースで調べてくれて、「会員さんですね」と言われた覚えがあります。何度か行きましたが、数年すると閉店し、それから「REI」は日本ではなかなか入手できないブランドとなってしまいました。
「REI」は、シアトルで生まれた会社で、西海岸に多くショップを構えるブランドです。昔は西の「REI」、東の「E.M.S.」と言われることもあり、東の「E.M.S」というアウトドアショップは「EASTERN MOUNTAIN SPORTS」の略。どちらもオリジナル製品の質の良さ、他ブランドの品揃えも豊富で、アメリカによく行っていた時には、見つけると必ず寄ってしまうアウトドア店でした。
西海岸に強かった「REI」ですが、数年前にニューヨークのソーホーに2フロアの大きなお店をオープンしました。アウトドア用の洋服やギアなどから、飲料や食料なども展開し、アウトドア好きのニューヨーカーや観光客でいっぱい。名前が入ったトートバッグやコップはNYみやげにも最適で、一昨年、ニューヨークに行った時にもそんなものばかり買ってしまい、肝心の服やギアをチェックするのをすっかり失念してしまいました。
今年の春でしょうか。都内の電車の中で、「REI」の名前のデイパックを背負っている観光している女性に遭遇しました。もともと「REI」というブランドそのものが好きなこともあるのですが、彼女のバッグのデザインや仕様が気になってしまい、もっと真剣に探しておけばと良かったと、ものすごく反省を。(いつもの言い訳ですが)そんなこともあってフリーマーケットでこのリュックサックを見つけた時には、値切ることも忘れて買ってしまった次第です。
これからの季節、重宝しそうな”袋物”です。