暖冬でもやっぱり欠かせない、ダウンジャケットのお薦めはコレ
知り合いの店によると、今年は暖冬で、ウールのコートや羽毛入りのダウンウエアがなかなか売れないと聞きます。でもやはりダウンウエアは便利なものです。北極などの寒冷地でも着られそうな羽毛たっぷりのダウンウエアは着る時期を選ぶものですが、薄手のいわゆるインナーダウンは重ね着すれば、かなりの寒さにも耐えますし、着る時期も長く、使い出があります。
で、今回は今季買ったものも含めてオススメのダウンウエアを少しだけ紹介したいと思います。まずはアメリカの「ウエスタンマウンテニアリング」のダウンベスト。モデル名は確か、「FLASH VEST」。もともとはアメリカでシュラフ=寝袋メーカーとしてスタートしたブランドで、これは冬山などのテントの中で過ごせる室内着用に設計されたものだと思います。ですから、つくりは至ってシンプル。フロントにジッパーだけ。ポケットもありません。素材は軽いナイロンで、丸めると、掌に入るくらい。軽くて薄くて暖かい。まったくストレスなく着られます。写真左が最初に購入したもので、15年くらい前に、日本ではなかなか売っていないもので、アメリカからメールオーダーで買いました。右が2着目として手に入れたもので、ジッパーの仕様が少し変わって、両脇にポケットも付きました。街着としても着やすいようにバージョンアップしたのでしょうが、個人的にはベストタイプのインナーダウンでこれ以上のものに出会うことはありません。知り合いにも薦めたこともありますが、みんなその性能を絶賛します。難点は、なかなか売っていないことです。ファッション系の店には皆無、山用品を扱う店ならば、シュラフを含めて手に入ることもあるかもしれません。
昨年の12月に長野に行く時に購入したのが、日本製の「モンベル」のインナーダウンです。ラウンドネックタイプで、フロントはスナップボタンだけのシンプルなつくりですが、インナーとして着るのには便利。素材のリップストップナイロンも柔らかで、これならは重ね着する時もいいと、いろいろなダウンを試着した末に選びました。実は同じ「モンベル」の半袖ダウンをずいぶん昔に購入しました。でも釣りをやる父親にすぐにプレゼントしてしまいました。その後は「ウエスタンマウンテニアリング」のダウンベストばかり着ていましたが、今回は寒いかもしれないと、袖付きのこのモデルを再び買いました。これで価格が1万円ちょっとですから、びっくり。最近、ダウンウエアも高いでしょう。本当にこれはコストパフォーマンスが高い。首元がラウンドネックなので、重ね着に最適。マフラーを巻いても首元がすっきりまとまります。薄いですが、フィルパワーは800もありますので、寒い車の中で着るのにも絶好で、運転もしやすい。
今季、買った中でいちばんのオススメがこの「ダウン半纏」です。これも日本の「モンベル」のものです。ずいぶん前から欲しいと思っていたのですが、以前店に行った時には、サイズがなくなっていました。袖がない「ちゃんちゃんこ」タイプはあったのですが、やはり袖があった方がいいとその時は断念したのです。今季は9月くらいの早い段階で見付けて、即購入しましたが、今季、いちばん着たダウンとなりました。
もちろん着用はほとんどが家で。私の勝手な造語ですが、いわば「インドアダウン」。薄手ですが、中が羽毛なので、パジャマの上に着ただけで、本当に暖かい。仕事場で暖房をかけなくてもこれさえ着ていれば、寒さを感じることはありませんし、風呂上がりにも最高。羽織って、前の紐を結ぶだけですので、すぐに着られ、すぐに脱げます。袖がゆったりとしているので、ストレスフリー。フリースの上からもゆったり着られます。しかも紐が下に向くようにストラップが内側に付いていたり、首元の肌が当たる部分が別布で柔らかい素材になっていたり、本当に”気配り”が効いています。
問題は外に着ていけるかということですが、夜にクルマで近くのコンビニに出かける時は、私はそのままこのダウンで行ってしまいます。先日、テレビの外国人にインタビューする番組を観ていましたら、綿入れの半纏を着た外人に「それは家の中で着るものですよ」とスタッフが忠告をしていました。でもかのイギリスの俳優、ノエル・カワードは、タキシードにシルクのガウンを着ていましたし、最近、ネルなどのガウンを街着がわりに着るおしゃれさんもたくさんいます。半纏を外で着てもいいかもしれませんよ(笑)。