世界最高ランク「海島綿」のアメカジTシャツ! そんなTシャツばかりの店が代官山に。
東京・代官山といえば、「ハリウッドランチマーケット」らを擁する会社「聖林公司」がつくり上げた、どこか日本的なビンテージ・アメカジの街。
「そんな思いを抱くのは、おっさん世代の懐古趣味だよな〜」、とは自覚しつつ、それでもアットホームな路面店の前を通ると、ホッとした気分になれるのです。
人通りが少なく静か。道に余計な音楽が流れてない。
空が広い。高層ビルがないから。
驚くほど高価な店もない。でも品揃えはオトナ向け。
小ぎれいなファッションタウンなのに、海沿いの街のように土着的で、ビーサンでペタペタ歩いててもOK。
すぐ隣の中目黒、恵比寿、渋谷とはまったく違う空間ですね。
ビジネススーツの人がいない街。
そんな代官山を先日仕事で訪れたとき、一軒の見慣れない店に目が止まりました。
「祝い花があるし、新店? 白Tシャツが並ぶ光景に心惹かれるぞ!」
思わずふらっと中に。
そこで知りました。
この日の5月24日にオープンした、オリジナルTシャツの店ということを。
さらに知ったのは、究極のアメカジTシャツを目指して、コットン好き垂涎の高級な「海島綿(かいとうめん)」で仕立てたTシャツだということ!
糸の紡績会社がやっている「ランドリー」というTシャツブランドのことを、不勉強ながら知りませんでした。
アメカジと仕事で関わることがほとんどなくて。
そのランドリーが新たに立ち上げた、1クラス上のブランドが「039ランドリー」です。
素材品質を追求し、でもあくまでもアメカジTシャツ。
袖幅が広く、平面的なカッティングで、着て洗濯機に放り込むような服。
その中でもプレミアムな白シャツには、綿花の繊維の長さが長く、「しなやか」「滑らか」「光沢」「耐久性」などに優れた最高ランクの繊維が使われてます。
ただし、ラグジュアリーに艶っぽくはせず、わざとラフなアメリカ式の紡績にして、ゆっくりと編む旧式の「吊り機」で生地をつくっています。
このTシャツはいわば、「過去には存在しない、理想的なオールドアメリカンTシャツ」。
ガサッとした大量生産Tシャツの風合いが残る仕上がりです。
痩せた土地で栽培された綿花を使ったチープなTシャツとは、着込んで洗っていくうちに風合いに差が出るでしょう。
この海島綿モデルは3型で、「スタンダード」「胸ポケットつき」「ラグランスリーブ」。
どれもネックは丸首のみ。
袖を肩にくっつけた「セットインスリーブ」ではないラグランスリーブが、古いベースボールシャツのようで魅力的でした。
写真 © 高橋一史
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039LAUNDRY 代官山
東京都渋谷区代官山町14-20 カトルズ代官山101
営業:12時〜19時(平日)、11時〜20時(土日祝)
定休:火、水
TEL:03-6809-0394