コロナ禍で保護した、子猫の世之介とタメ吉がこんなに大きくなった!
昨年の6月、新型コロナの1期目の頃、息子が保護してきた子猫が7ヶ月弱過ぎて、こんなにも大きくなりました。右が保護猫6匹のうちの唯一のチャトラの「タメ吉」。左は全身真っ白の「世之介」です。
「世之介」は保護してからすぐに生まれながら消化器系にダメージがあることがわかって、排泄を容易にするために尿道にカテーテルを入れる手術を何度かして、体重が増えたら本格的な手術をしようと思ったことは前回のブログに書かせていただきました。ようやく11月になって、体重が2.5kgになり、院長先生から手術のお許しをいただき、1週間の入院で本格的な手術をしていただきました。
「世之介」は生まれてすぐにカテーテル手術をしたため、小さい頃から、首にこのような「エリザベスカラー」と呼ばれるものを付けて暮らしています。「エリザベスカラー」は、手術やケガなどの傷を自分で舐めたりして悪化させないためのものなのですが、最初はこれで本当にご飯を食べたり、水を飲めるか心配しました。しかし慣れると器用にどちらも普通にこなします。食べやすいようにと足のついたお皿を探して与えていたのですが、ときどき「エリザベスカラー」で皿を引っ掛けてしまい、皿が転覆して床が水浸しに。トイレにはもちろん猫砂を入れているのですが、それも毎回のように砂をかいてしまうので、部屋に猫砂が散らかり、掃除も大変です。でも本人の苦労に比べればそんなことはこなせばいいことで。毎日子猫2匹、特に「世之介」を中心に”お世話”をしていました。
一方、「タメ吉」の方はいたって健康で、「世之介」の事情などもちろんわかるはずもないので、部屋中を駆け回る毎日です。「エリザベスカラー」を「世之介」が付けた後は、「タメ吉」が絡んで傷口を舐めたりしないように、部屋を分けての飼育を行いましたが、これが大変です。お互いすぐに絡み合おうとしますので、部屋を開けるのも用心に用心を重ねて。それでも俊敏な「タメ吉」は隙あらば「世之介」の部屋に走り込んでしまいます。
そんな生活も「世之介」が本格的な手術を受ければ変わると思ってずっと頑張ってきましたが、実は、手術しても傷がすぐに治るわけではありません。あたり前です。手術した後は「世之介」は成長したこともあって、さらに大きな「エリザベスカラー」を装着され、飼い主である我々が傷口に軟膏をぬってあげる日々が続きました。その内に「世之介」の尿に赤いものが混ざっているのを見つけ、すぐに病院に駆け込むと今度は「尿道炎」を起こしていると。これは薬で治療することになりましたが、薬を口から飲ますのも大変です。普通にあげると口から放り出してしまいますし、エサに紛れ込ませしても、賢いのか、薬だけ残してしまう。
2期目のコロナ禍のなか、そんな生活を送っていましたが、ようやく年も明けた今月になって「世之介」の傷も癒え、「エリザベスカラー」が取れることになりました。
その数日前から「エリザベスカラー」を付けたままの「世之介」を開放し、健常な「タメ吉」と本格的なご対面を。生まれた当初は一緒に並んで寝ていた2匹ですが、半年以上、別々の部屋で暮らしていたので、最初は2匹とも警戒している様子。でもすぐに2匹して並走して部屋中を駆け回るようになり、それも1日ぐらい経つと、2匹が同じ場所にいられるになり、最近はお互い毛繕いをするまでなりました。
いまはこの2匹を見ているだけで、幸せな気分。本当に癒されます。コロナ禍でペットを飼う人が増えたと聞きましたが、その感覚をようやく味わうことができました。最近はどこへ行くにも2匹とも付いてくる始末。作業場で仕事をしているとすぐに扉のノブを開けて入って来て、パソコンを打つ邪魔をしますし、寝るときも首元に寄ってきて、寝るまで耳たぶをしゃぶっています。「いや、猫を飼うって大変なんだよ」と友人には言いますが、こんな生活、けっこう楽しんでいます。
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