
ファッションブランドのダブレットは「カッコ悪い」「お洒落じゃない」とされがちな社会通念を、デザインの力で軽やかにひっくり返す。誰もやろうとしないことに笑顔で真剣に取り組む。日本のオタク文化までも取り込み、社会的弱者を輝かせる。その作風はモノに違った役割を与える“見立て”であり、トロンプルイユの美術でもある。さらにダブレットの製品はどれも、ハイテク技術や職人技をふんだんに用いた高度な仕上がりだ。ユーモアで覆い隠した裏側に、モノ作りの真摯な探究心がある。
そんなダブレットがこのたびコンバースとタッグを組んだ。なんと歴史的アイコンのオールスターとジャックパーセルを1つにドッキングさせてしまったのだ。特に注目されるアイディアは、2足のソールを積層させたこと。下のオールスターのソールを丸ごと削り取れば、ジャックパーセルの爪先を持つオールスターのハイカットシューズになる。見れば見るほど笑ってしまう一足である。
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さらにダブレットはビジュアルのインパクトだけで終わらせない。カップインソールにクッション性の高いREACT2.0を採用。履き心地にも配慮している。もっとも超厚底で曲がりにくいから、足早に歩くにはコツが必要そうだ。
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これほどアートなシューズが、コンバースジャパンの実店舗とオンラインショップで販売されるのも嬉しいニュースだ。エッジーなファッションショップに行くのが苦手な人でも、身近なところで実物を目にできる。
ダブレットとコンバースとのコラボ第2弾となるこのシューズに魅力を感じた人は、ぜひダブレットの通常コレクションにも目を向けてみよう。フランス・パリのファッションウィークで年2回ショー発表しているから、動画をチェックするだけでも一端に触れられる。日本が世界に誇るクリエイションをどうぞお見逃しなく。
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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