“おばあちゃん”たちに学ぶ、高齢者が健康的に楽しく生きる術

  • 写真&文:乾 祐綺
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LISBON リスボン/ポルトガル

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リスボンにあるスタジオの様子。ファウンダーのひとりであるスサナは、イタリアで学んだデザインの知識を、より社会のために使いたいと、プロジェクトをスタートさせた。 

日本同様に高齢化が進むポルトガル。コミュニティで孤立したり鬱病を抱える人もいるが、この社会課題に向き合う取り組みが「A Avó Veio Trabalhar」だ。直訳すると「おばあちゃんは働きに行く」。活動はいたってシンプルで、スタジオに集まって刺繡をするというもの。刺繡はポルトガルの伝統的な技術。そこに若い人のデザインの感性を取り入れ、さまざまなアイテムを創出する。そのプロモーションもスタイリッシュだ。「Old is New Young!」をテーマに、着飾ったおばあちゃんたちが街を楽しむ様子を積極的に発信。いまでは大手企業ともコラボを行い、なんと現在は日本ツアー中。詳細はインスタでご確認を。

instagram@aavoveiotrabalhar

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10周年記念の愛らしい刺繡ブローチ。配色含め、デザインが秀逸だ。

※この記事はPen 2025年5月号より再編集した記事です。