イタリアを代表するラグジュアリーブランド「ヘルノ」と、革新的なテクノロジーをウエアに搭載する「アンリアレイジ」による第2弾コラボレーションが、アースデイとなる4月22日(火)に発売される。「UNKNOWN PLANET(未知の惑星)」をコンセプトに掲げたこのコレクションは、サステイナブルな理念を具現化するレーベル「Herno Globe」の新章として幕を開ける。

昨年実現した第1弾コラボレーションでは、アンリアレイジの特徴的なフォトクロミックテクノロジーを活用し、太陽光で色彩が変化するジャケットやセーター、リサイクル素材を駆使したアイテムなど、環境配慮型の先進的なデザインが注目を集めた。デザイナーの森永邦彦は当時「服は日常と非日常を繋ぐ装置」という哲学を示し、対極にあるものが交差する地点に生まれる新たな表現を模索した。
第2弾となる今回は、アンリアレイジの真骨頂ともいえる球体型のボールシルエットやラップボトムを中心に据え、異星の天体を彷彿とさせる斬新なフォルムを創出。ヘルノの洗練された多面性と融合することで、装いの未踏領域を開拓している。今シーズンは特に、波打つジャガード、輝きを放つリップストップ、複雑な編み地パターンのニットといった素材が加わり、見知らぬ惑星の表面を思わせる触感を生み出した。
素材選択にも環境への共感が色濃く表れており、生分解性のテキスタイルを使用することで「土に還る」という持続可能性を追求。光沢と凹凸のあるテクスチャーから生まれる質感は、前衛的表現と自然との調和という一見相反する要素を見事に融合させている。配色においては大地や空のアースカラーをベースに据えながらも、ローズピンクやディープパープルといった洗練された差し色を効果的に配置。これにより未知の天体を思わせる鮮烈な色彩のコントラストが誕生した。
このプロジェクトが提示するのは、環境を意識したデザインが「エコ」という枠組みを超越し、前衛的な美学として進化する可能性だ。アンリアレイジとヘルノの創造的な航海は、宇宙の謎に挑む探検家のように、服飾文化に新たな航路を示している。それは持続可能な未来への具体的な提案であると同時に、ファッションの次なる地平への挑戦状でもある。


