
ファッションアイテムはトレンドが一巡すると逆に新鮮に見えてくるのが世の常。2015年頃から20年代初頭まで街で人気を博したソックスのようなニットシューズもまた、こうしたリバイバルシューズになれるかもしれない。ミズノとノンネイティブの最新コラボこそ、その新しい流れを予見させる一足だ。
ニットアッパーのミッドカットブーツで、足首を引き締める履き口のリブがソックスシューズのDNAを受け継ぐ。トゥ周りやヒールなどに複雑に配置された補強パーツや波型アウトソールは、現代的なトレイルランシューズの様相だ。
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このシューズは防水性で名高いゴアテックスを搭載。履き口のリブは足首からの水の侵入を防ぐ。足の入れやすさも兼ね備えた、機能に基づくディテールだ。
25年4月26日(土)より発売される今回の新作は、ミズノ×ノンネイティブのコラボモデル「ウエーブ ムジン ティーエル ミッド ゴアテックス ノンネイティブ(WAVE MUJIN TL MID GTX nonnative)」の第4弾。第1弾の初登場は23年で、色はグレイッシュなヴィンテージカーキ。続く第2弾は黒で、第3弾はコニャック(コヨーテ)。黒以外はアウトドア色が強いカラーリングだった。今回のオフホワイトがもっともクリーンで、白スニーカー感覚で履きやすそうだ。
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ニットアッパーで伸縮性のあるソックスシューズは一時期、ヨーロッパのモードブランドまでコレクションに加えていたほどトレンドの最先端だったシューズ。その後にニットシューズはランニングなどのスポーツシーンに定着したようだが、街中ではきらびやかでボリュームのあるY2K復刻シューズなどに人気の座を明け渡していた。このコラボシューズは制作に約4年も掛かったほどの高い完成度を誇る。第1弾の発売が23年だから、逆算するとソックススニーカーに勢いがあった19年頃に企画されたことになる。トレイルランシューズの要素は、翌年の新型コロナ禍における空前のアウトドア生活の人気を踏まえたものかもしれない。
スニーカーのネクストを探している人にも、快適に過ごす日常を好む人にもちょうどいいシューズだろう。機能的なデザインが得意なノンネイティブのセンスを体感してみよう。
ミズノ公式オンライン
https://jpn.mizuno.com/

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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