1.柴田文江が考えた、新しいランドセルのかたち

プロダクトデザイナーの柴田文江が、ランドセルのデザインに挑戦。「ノーブル」では、ランドセルの構造を“カバン”として捉え直し、美しく、子どもにとって使い勝手のよいプロダクトへと進化させた。かぶせの蓋をなくし、上部に開閉口を採用することで荷物の取り出しが簡便になった。一方「アルチザン」は、生地端部にコバ処理を施し、ポケットのマチやステッチのデザインにもこだわるなど、上質なレザーバッグのような佇まいに仕上げている。
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2.一棟貸しの宿で、工芸の魅力を全身で感じる

中川政七商店と堀田カーペットが合同で、日本の歴史と伝統が培う高度な工芸の技を現代の建築建材として活用する新たな会社、「タクタイル マテリアル」を設立。事業スタートの一歩目として、工芸的な手法でつくられた建材「工芸建材」の魅力を体感できる宿泊スペース「タクタイル ハウス オオサカ」をオープンした。越前塗の家具、越前和紙の建具、伊達冠石の洗面台など、工芸の奥行き、ていねいな仕上がりを空間全体で表現している。
※この記事はPen 2025年5月号より再編集した記事です。