求められるのは、正確無比という美学。マスターズを見守り続けるロレックスの26年

  • 文:倉持佑次
Share:

選手が放つ一打に、静寂が張り詰める。ギャラリーの視線が一点に集まり、誰もが息を呑む。そのすべての瞬間を、ロレックスの時計は黙って見守っている——。2025年4月、ゴルフ界の伝統と格式を象徴する「マスターズ・トーナメント」が、ジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブにて開催された。

starters---25ct2_6625_1.jpg
名誉スターターを務めたゲーリー・プレイヤー、ジャック・ニクラウス、トム・ワトソンのロレックス テスティモニーたち。©Rolex/Chris Turvey

今季最初の男子メジャー大会であり、唯一、招待された選手だけが出場を許されるこの舞台は、世界中のゴルファーにとって特別な意味をもつ。ロレックスがこの大会とパートナーシップを結んだのは1999年。以来26年にわたり、クラブハウスに設置されたロレックス クロックは、単なる時刻表示の道具を超え、大会の厳格な進行と崇高な精神性を体現する存在として、オーガスタの空気に溶け込んできた。

マスターズが他に類を見ないのは、その開催地が毎年変わらないという独自性にある。他のメジャー大会と一線を画し、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブだけで行われるこのトーナメントは、徹底的に管理されたコースと極限まで精緻に設計されたグリーンによって、選手たちにミリ単位の精度を常に要求する。その緊張感と設計哲学は、ロレックスの時計製造の理念と深く共鳴している。

この特別な舞台で栄光のグリーンジャケットを纏った者たちの系譜は続く。2022年と2024年に頂点に立ち、今季も3度目の戴冠を目指したのがロレックス テスティモニーのスコッティ・シェフラー。そして、2021年にアジア人として初めて優勝の快挙を成し遂げた松山英樹も、ロレックス テスティモニーとして再びオーガスタの聖地に挑んだ。ロープの内側で静かに情熱を燃やす彼らのプレーには、ロレックス テスティモニーとしての揺るぎない誇りが滲んでいた。

ロレックスはまた、未来のゴルフ界を担う若き才能たちの育成にも力を注いでいる。2019年に創設された「オーガスタ・ナショナル女子アマチュア」をはじめ、アジア太平洋アマチュア選手権やラテンアメリカアマチュア選手権といった大会へのサポートもその一環だ。そこに込められているのは、時計づくりと同様、「継承」という価値観への揺るぎない敬意である。

マスターズが刻むのは、単なる勝敗の記録ではない。それは、技術と精神力、そして時を越えて磨き上げられた精度の結晶だ。そのすべてが交差する場所に、ロレックスは今年も変わらぬ存在感を放っている。

clock---25bc1_4777-(2).jpg
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのクラブハウスに設置されたロレックスの時計。©Rolex/Brent Cline
thomas---25sb5_53410.jpg
マスターズ・トーナメントの舞台となるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ。©Rolex/Simon Bruty
scheffler---25rc2_4532.jpg
ロレックス テスティモニーのスコッティ・シェフラー。©Rolex/Augusta National
matsuyama---25sb1_0828.jpg
同じくロレックス テスティモニーの松山英樹。©Rolex/Simon Bruty

日本ロレックス

TEL:0120-929-570
ロレックスとマスターズ・トーナメントについてはこちら