新定番ジャックパーセル 1935、進化した履き心地でキャンバススニーカーを未来に導く

  • 文:一史
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1935年誕生の初期型と、70年代型にインスパイアされた新定番「ジャックパーセル 1935」。歩きやすさを追求して開発された。5月17日(土)よりBIOTOPにて先行発売。写真の黒の全国発売は7月よりスタート。白は26日(月)より全国発売される。¥16,500

コンバースジャパンが「これまでのローテクシューズにない革新的な履き心地」と豪語する新型の「ジャックパーセル 1935」。誕生90周年を機に現代の技術で見直されたこの新定番が、キャンバスシューズをトレンドの最前線に押し上げる火付け役になるかもしれない。
わずか2ヶ月前には同じコンバースジャパンから1970年代の復刻版オールスターが発売され、スニーカー好きを歓喜させたばかり。その熱も冷めやらぬうちにジャックパーセルが新型をリリース。今年はコンバース祭り、ひいてはキャンバススニーカー祭りになりそうだ。

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通称「スマイル」と呼ばれるトゥ先端の一文字マークがジャックパーセルのアイコンディテール。今回のアッパー素材はリサイクルコットン。

ジャックパーセル 1935は70年代モデルがベースで、外見は従来品と大きく変わらない。進化の真髄は歩きやすさの工夫にある。実際に足を入れてみたら、ライニング(内張り)が足に優しいことに気づいた。なんとリアルレザーでできている。表面がコットンキャンバスで、裏面がレザーという贅沢仕様だ。レザーは体温の熱や汗で履くたびに足型に馴染んでいく。アッパーの木型も人体工学に基づくアナトミカルラストで、足に負担を掛けない形である。

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通称「ヒゲ」マークの下に1935と印字された新ヒールパッチ。

紐を締めて少し歩くとさらなる驚きがあった。あたかもランニングシューズのように足が前に踏み出すのだ。内部のヒール部分を高くして前方に向かって傾斜をつけた工夫が歩行をサポートしている。さらに内部に仕込まれたファイバー製シャンクが安定性を確保。フットベッドは定評のあるオーソライト製だ。ローテクスニーカー固有の疲れの原因を取り除いたことで、長時間の快適な歩行に期待できる一足に仕上がっている。

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デッキシューズタイプの内羽式モデル「CIRCULARVAMP」もラインナップ。写真のネイビーは5月17日(土)にBIOTOPで先行発売され、26日(月)より一般発売。¥16,500

バドミントン用シューズとして1935年に誕生してから時を経た90年代に、ミュージシャンのカート・コバーンが愛用してロック文化のシンボルにもなったジャックパーセル。歩く機能を根本から見つめ直した今回の新定番には、次の時代へ受け継ぐジャックパーセルの再定義がある。
折しもスニーカーのトレンドがボリュームのある派手めなものから、薄底のシンプルなものへと移り変わってきたタイミングでの新登場だ。人気が高まるキレイめファッションとも相性バツグンである。新鮮な顔つきのキャンバスニーカーに、いまこそ注目してみよう。

コンバースインフォメーションセンター

TEL:0120-819-217
https://converse.co.jp/

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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