地域色豊かなアップサイクル衣装を着た31種類のリカちゃんが、全国の東急ステイでお出迎え

  • 写真・文:一史
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アップサイクル手作り衣装を着た「東急ステイ沖縄那覇」のリカちゃん。伝統の祭り衣装がモダンにお洒落に。

いま全国31施設の「東急ステイ」にて、日本の地域の特色を活かしたアップサイクル衣装を着たリカちゃんが展示されています。
タイトルは「Color Your STAY with Licca」
2025年3月に始まり、6月18日(水)に終了予定。
各東急ステイに、その地域の一点もの手作り衣装をまとったリカちゃんが1体います。
ここに掲載しているのは、31種類+αがずらり揃った3月のオープニング発表会の様子。
場所は東京「東急ステイ新宿イーストサイド」。

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「なぜ長期滞在型ホテルでリカちゃん??」
そう疑問に思うのもごもっとも。
実は東急ステイには海外客が多く泊まります。
西洋(アメリカ)にはバービー人形があり、日本にはリカちゃんがあるというカルチャー発信の目線から考えられたようです。
宿泊者が写真を撮りSNSで拡散してくれたら、施設にも日本にとってもいい宣伝になりますし。
同ホテルがスタッフユニフォームを25年3月にリニューアルした記念の企画でもあります。

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企画コンセプトは、「ホテル×アップサイクル×リカちゃん」 。
アップサイクルの活動を行う「NewMake」と協業して、彼らの活動に参加する全国の作り手に制作をオファー。
アップサイクル素材にも、旧ユニフォームやスタッフ着用スカーフが使われてます。
こうした人形を通して歴史がつながっていくのが楽しいですね。

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手前の赤ジャケットの地域は札幌。

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新旧ユニフォームのリカちゃんも。
右が旧で、左が新。

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着物の半身、帽子、バッグの柄生地が、旧ユニフォームのスカーフ。

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私的に「どれか一体部屋に飾る」ならこの飛騨高山ですね。
生地と色使いがステキだし、なによりお盆の蕎麦(うどん?)食べたい!
バービーではおそらく出せないこの日本の古都の雰囲気。
(髪は金髪ですが)

ビジュアルの完成度では記事冒頭に載せた沖縄那覇も素晴らしかったです。
ルーツのエーサー祭りの衣装そのものが美しいこともあるのでしょうが、ちょっとギャル感がありリアルな現代の祭りシーンを思い起こさせます。
和装を着る祭りって、ギャルっぽい女子や年配女性がすごくカッコよく輝く空間ですね。
そんなことを改めて思い出しました。

Pen Onlineブログアーカイブ ↓
女性を最高にカッコよく魅せる色彩とディテール!阿波おどりの衣裳をスナップ<14点>

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全国31すべての東急ステイで、リボンを貼り付けてドレスアップさせるワークショップも開催中。
宿泊者に限らず誰でも参加できて料金無料。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は足を運んでみては?

皆さんの地域の東急ステイには該当地域のリカちゃん1種類しか置かれていないかと思います。
それでも匿名の制作者たちが思いを込めたデザイン&手作りの衣装を間近に見れば、日本文化への新たな気づきを得られるかもしれません。

Color Your STAY with Licca
www.staywithlicca.andstory.co

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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