技術&デザインが大胆に進化! 北京の地下鉄網が、大規模拡大中

  • 文:斎藤淳子
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BEIJING 北京/中国

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安華橋駅は、光をモチーフにした開放的なデザインが特徴。中国の伝統的絵柄も用いた重層的なデザインが印象的だ。 photo by Maggie Wu

北京市では、人口が東京の1.5倍以上となる2200万人に達し、交通網も急速なスピードで整備されている。2002年まで同市を走る鉄道は2路線のみだったが、いまや地上電車を含む路線は29本に増え、さらに8本が建設中だ。

注目を集めているのが、昨年末に開通した12号線。過去と現代をつなぐ「時空のリンク」をテーマに独自にデザインされた各駅舎が美しく、鉄道マニアはもちろん、多くの人が撮影に訪れている。中には有名美術大学のチームが壁画などを手がけた駅もある。さらに同線は車両も全線無人運転のモデルに刷新。テクノロジー、デザインともに激変を遂げた地下鉄は、中国の“いま”を体感できる。 

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和平西橋駅はその名の通り、平和の象徴である鳩が構内を飛び交う斬新なデザインを採用。若者たちからも人気だ。

※この記事はPen 2025年5月号より再編集した記事です。