シオ アオヤマ
コバルトブルーのタイルが美しいカウンター席。鳥羽周作シェフもキッチンに立つという「sio AOYAMA」は、唯一無二の料理に加え、おしぼりの肌触りから店内に流れている音楽まで、あらゆる角度からこだわりの食体験を提供している。
至高の食体験を追い求め、ホテルズよりリニューアルオープンしたのが、鳥羽周作がシェフを務めるシオ アオヤマ。薪の香りを纏った繊細な肉料理から、全国から仕入れた素材の個性を引き出す大胆なひと皿まで、イタリアンに和の要素を融合させた斬新なメニューが最大の特徴だ。オープンキッチンをのぞけるカウンター席では、薪火のゆらめく炎を眺めながら、ライブ感あふれるクリエイションを間近で体感できる。料理を載せるのは、鳥羽シェフが韓国やコペンハーゲンの作家にオーダーメイドした器の数々。約12種類のオリジナルパスタを含むアラカルトメニューも、コースをひと通り堪能したあとの楽しみだ。
コースは¥12,100から。上から、「 ズッキーニのパスタ」「ステーキ」「オリーブのタルト」。肉料理を食べる際に使用するテーブルナイフは、研ぎ師によってい頻繁に研がれており、その切れ味の良さをぜひ体感してほしい。
「舞茸の薪焼き」とノンアルコールのオリジナルペアリングドリンク(ティー)。焼き鳥のような野性味を感じさせながら、まろやかで上品に仕上げられたひと品となっている。ペアリングドリンクは、鉄観音をベースとしながら、ごぼうとポルチーニのエキスを抽出して取り入れ、爽やかな酢橘で香りづけたもの。
「オリーブのタルト」。シンメトリーなデザインが美しいこのひと皿は、白レバーとブラックオリーブをメインとしている。シンプルさと華やかさを両立させた、驚きを与えてくれるシオらしい前菜だ。
半個室のテーブル席では、柔らかな自然光が絵画のような空間をつくり上げている。
店内に入ってすぐのテーブル席では、バスケットボールを使ったタイレル・ウィンストンのアート作品が空間を彩る。
明るいチームワークで、ライブ感あふれる料理を提供する「sio AOYAMA」。進化しつづける鳥羽シェフの次なるステップにも期待大だ。
sio AOYAMA
住所:東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま 2F
TEL:03-6804-5699
営業時間:12時~15時、17時~23時30分
定休日:月曜日、第2・4火曜日
https://sio-yoyogiuehara.com/restaurants/sio-aoyama
※この記事はPen 2025年5月号より再編集した記事です。