
各ショップやブランドの店頭でこの春に目につくメンズコーデが、ライトブルー×ベージュの明るく軽い配色。ベーシックな品揃えのセレクトショップはもちろん、メゾン マルジェラやリック オウエンスらのモードまでもが打ち出している。この定番配色が今年はファッション最前線に躍り出てきたようだ。軸になるアイテムは色が薄いブルーデニム。
デニムが完全復活した動きがこの配色を生んだのだろう。ただし現在好まれるデニムは、往年のアメカジ&ワークウェア文化とは縁遠い存在。ディテールや生地の貫禄よりも、着てお洒落かどうかがアイテム選びの鍵になる。パンツならシルエットもスラックスのようなゆったりが主流だ。昔を懐かしむ大人層は過去との違いにどうぞご留意を。
ブルーデニムと組ませる色がベージュなのは、これも今年世界的に流行する色とされるブラウンと関係が深そうだ。ライトブルー×ベージュは、デニムとブラウンをともに楽しめるお得な組み合わせである。
今回の記事では着こなしコーデ例を5体ご紹介。一点をデニム(またはデニム風)にして全身を整えた。キレイめな服を組ませて品よく着たい大人スタイルだ。
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クラシックな「ジージャン+チノパン」を現代風にアレンジした装い。インナーをTシャツでなく白シャツにして大人度をアップ。ロングシャツの裾を出してジャケットを羽織り、ジャケットを旬の短丈バランスに。ヒップを覆うシャツの長さも現代的にジェンダーレスだ。
このデニムジャケットは裾幅が狭く、リブ付きブルゾンのように丸みのあるシルエットが特徴。パンツはウエスト横に高品位なバックル金具をつけて洗練させた、ミリタリーのグルカパンツだ。パンツが端正だと古着調のジャケットも大人顔に見えてくる。
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1970年代のレトロムードを意識した装い。決め手は太い形のパンツだ。デニムに限らずパンツは太めを選ぶのが現代メンズファッションの鉄則。ボリュームがある下半身は脚長になり、相対的に顔を小さく見せる視覚効果がある。体型が崩れてきた大人こそ太いパンツを履こう。
ここに掲載しているパンツは、生成り色のコットン生地にブルー模様をプリントした凝ったデザイン。デニムと同様の味わい深さがある。合わせる服と小物を茶系で統一すれば、きれいなライトブルーの色がさらに引き立つ。
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ベージュがかった色褪せ加工が巧みなデニムをベースに、上下をライトトーンで仕上げたドレッシーなスタイル。シャツはカシミア100%でとろみのある高級品。古着風のデニムだからこそ、贅沢なトップスがバランスよくハマる。デニムが細い共布のベルトつきでリベットが取り外され、スラックスの印象がある点にも注目だ。
シャツの襟元にリングネックレスをつけ華やかさを足して、足元を黒レザーシューズで引き締めて完成。シューズはサンダル系のサボである。ラフにデニムを穿く気分のときは、シューズも快適にしたくなる。
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とろみのある素材感で全身をまとめた大人のリラックススタイル。ワイドでルーズなイージーパンツ、目が粗く透けるニットも旬のエッセンス。ここではシューズを白のレザースリッポンにした。街中ならテック系のスニーカーも似合いそうだが、リゾート地などではちょっと気取ってこんなシューズやエスパドリーユを履いてはいかがだろうか。
ニットは襟を取り外してVネックにできるデタッチャブル仕様。インナーとの自由なレイヤードを楽しみたい。イージーパンツはタック入りでスラックスのムード。バイオ加工で古着風に色がフェードされ、デニム代わりに穿きやすい品だ。
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暑い夏を乗り切る快適なデイリーコーデ。定番のTシャツ+短パン姿をブラッシュアップさせたイメージだ。デニムは7分丈のワイドで、膝を隠せて日常的に穿きやすいデザイン。太い糸の独特な織りによるクラフト感溢れる生地が使われている。トップスは肌に馴染むスキントーンのニット。和紙にシルクを混ぜた編みでシャリ感があり、汗でベタつきにくく爽やかだ。
コーデがラフになりすぎないように襟にスカーフを差し、足元に天然ラフィア素材のサンダルを組ませた。着る服が簡素になる夏こそ、小物使いで印象が大きく変化する。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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