イタリアでアウターブランドとしてスタートしたヘルノ（HERNO）は、今やトータルでウエアを展開するラグジュアリーブランドとして高い人気を誇る。今年の春夏は、ほのかにリゾートを感じさせつつも、デイリーウエアとしても重宝するシンプルで上質なアイテムが出揃った。

潔くホワイトで統一したコーディネートは、ゆったりとしたシルエットや素材感も相まって清潔感や爽やかさが漂う。ナチュラルな風合いのコットンギャバジンを使ったジップアップジャケットは、肉厚なコットンが美しいシャープなシルエットを作り出している。フロントはダブルジップ開閉、メタルスナップボタン付きのカフ、両サイドのスリットなど、ディテールも作り込まれており、大人の日常着にふさわしい一着だ。ブルゾンと共地のパンツは、ワイドなワンタック仕様で、ブルゾンとのバランス感も心地いい。

 

 

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トレンチのようなコートを大胆に切り落とし、ショート丈として仕立てたかのようなブルゾン。開襟のラペルなどクラシックなデザインをベースにしつつ、着脱可能なフードにより、モダンでストリートな要素も感じられる一着だ。生地は高密度な3レイヤーポリエステルを使用し、また裏地にはHモノグラムのシームテープでトリミングが施されているので、撥水性やデザイン面でも満足できるだろう。こちらもホワイトをベースにしたコーディネートによって、リゾートらしい涼しげな装いに。

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ミリタリーを感じさせるカーキグリーンのジャケット＆パンツ。ジャケットはダブルブレステッド仕立て、パンツはワンタックのセンタークリースデザインとなっており、あくまで仕立てはクラシックである点が男心をくすぐる。一方でポリエステルタフタ素材により、軽快な着心地とハリ感、微光沢な質感で、スポーティにも着こなせそうだ。さらに、インナーに同色のジップシャツを合わせ、より上級なモードを感じさせるコーディネートに。

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リネン地ながらもほどよい厚みで、さらりとした肌触りが心地いい、M-65タイプのブルゾン。こちらもミリタリーをベースとしたデザインだが、やや高めの位置に配されたウエストのコードをあえてギュッと絞り、紳士的な装いにまとめることも可能だ。パンツは共地のショーツで合わせ、ワンランク上のセットアップが完成する。やや古臭くなりがちなリネン素材のアイテムを使った春夏のコーディネートも、このように現代的な解釈でアップデートを図りたい。