旅の歴史を纏ったユーズドスーツケースが蘇る。リモワの「RE-CRAFTED」プログラムを知っているか?

  • 文:倉持佑次
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光を受けてわずかに輝く傷跡、遠い国々で貼られたステッカー。それらは単なる使用感ではなく、持ち主の記憶が刻まれた痕跡だ。高級スーツケースブランドのリモワが展開する「RE-CRAFTED」プログラムの最新コレクションが、2025年3月12日(水)に発売される。このプログラムは、使い込まれたアルミニウム製スーツケースを回収し、職人の手によって新たな命を吹き込むサステイナブルな取り組みだ。

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「RE-CRAFTED」プログラムでは、使用に問題がない凹みやステッカーは、時にそのスーツケースの個性としてそのまま販売されることも。 (本画像はイメージです)

これまであまり表立って宣伝されてこなかった同プログラムは、実は2023年からスタートしていた。回収されたスーツケースは、リモワのエキスパートによる細部に至るまで数多くの厳格な検査を経て、修理対象か、あるいはリサイクル対象かに分類される。修理対象となったスーツケースは1点1点丁寧に改修され、新品と同等の信頼性を持つ「RE-CRAFTED」スーツケースとして生まれ変わる。

最も魅力的なのは、各スーツケースが持つ唯一無二のキャラクターだ。前オーナーが思い出として残したステッカーや、長年の使用で生まれた味わい深い傷は、使用感に問題がない場合はあえてそのまま残されることも。今回のコレクションでは、今や幻とも言える2010年製の「Classis Flight Check-in L Silver」といった往年の名機が登場。価格も新品に比べて手頃で、10万円を切るモデルからラインアップされている。現行モデルでは入手不可能な二輪タイプのスーツケースや、アーカイブピースと呼べる希少モデルも含まれているという点は、コレクターにとって見逃せない要素だろう。

「RE-CRAFTED」プログラムのユーズドスーツケースは、3月12日から公式サイトで販売が開始される予定だ。発売開始の詳細情報を事前に知りたい場合は、メールアドレスの登録が可能となっている。なお、「RE-CRAFTED」プログラムのスーツケースには2年間の品質保証が付属するため、安心して使用できる。

また、自分のリモワのスーツケースを対象店舗に持ち込んで真正性を確認後、40,000円分のバウチャーを受け取ることもできる。このバウチャーは店頭で80,000円以上の買い物をする際に利用可能だ(ただし1回の購入につき1枚のみ)。

大量生産・大量消費の時代に逆行するように、1点ものの価値を再定義する「RE-CRAFTED」。旅の物語が宿ったスーツケースを手に、次なる冒険へと出かけてみてはいかがだろうか。

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Topas Check-in M Titanium(2008年)113,300円

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左:Topas Compact Black(2011年)121,000円 右:Topas CabinS Titanium(2009年)104,500円

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左:Topas Chek-in L Silver(2011年)144,100円 右:Classic Flight Check-in L Silver(2010年)144,100円

RE-CRAFTED発売情報

発売日:2025年3月12日(水)17時予定
発売点数:約30点予定
販売ページ:https://www.rimowa.com/jp/ja/second-hand-luggage/

※販売アイテム、販売価格、発売開始日時は予告なく変更となる可能性あり