オーダーメイド最前線!Tシャツの素材と形を変え放題の都会派「THE ME」【着る/知る Vol.193】

  • 写真・文:一史
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THE MEでオーダーできるTシャツの一例。生地により価格が異なる。左:メンズ長袖 ¥14,300〜18,700、右:メンズ半袖¥11,000〜15,400

多くの男性が毎日着る服、Tシャツ。日常着をこよなく愛する日本人好みの服であり、いまや仕事の場でも許されるオンオフ共通のアイテム。Tシャツをアウターと捉えて、下にもう一枚着て透けを防ぐ着方も広がってきたようだ。
一方でこだわり出すとキリがなく、満足の行く一着を探すのがたいへんな服でもある。購入してから着丈が長すぎる、ネックの幅が広すぎるといった難点に気づくのもよくあること。店での試着が許されにくい服なだけに、買っては失敗を繰り返しがちだ。
そんなTシャツ好きに救いの手を差し伸べるオーダーショップが東京・恵比寿にある。この店「THE ME」では細かく各部位をいじり、自分だけのバランスに仕上げられる。一着からオーダーできて、高品質な割に価格も値ごろ。Tシャツ難民の救世主になる同店の全容をお届けしよう。

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胸ポケットはこのスクエア型とベース型の2種類。省くのもOK。

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パンツアウトで着るときアクセントになる裾のスリット。このパーツを省くオーダーも可能。

Tシャツの種類は半袖と長袖。シルエットの基本形は現代的にゆったりめだ。例えば細身が好きな人はベースのボディにワンサイズ下を選び、肩幅を広くして着丈を長くすればスリムな形になる。その逆にボディをサイズアップして着丈を短くすれば、よりルーズなTシャツのできあがり。組み合わせのアイディアしだいで個性を追求できる。
サイズ幅は000〜016の9サイズ。それぞれ着丈、袖丈、肩幅を変更可能だ。追加のカスタマイズとして、襟の形状(ラウンド/Vネック)、襟幅(15/23mm)、胸ポケット(ベース型/スクエア型/なし)、裾の両脇のスリット(あり/なし)、袖口幅を調整できる。襟の形状のVネックについては、浅め/普通/深めまで用意されている。

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顔の印象を左右するTシャツの重要パーツである襟は、微妙な幅違いの2種類を用意。右は15mm幅で左は23mm幅。クルーネック以外にもVネックがある。

襟を小さくしてキュッと引き締めたり、袖口の幅を詰めてビンテージ下着のように仕立てることもできる。このように自分体型に合わせられるのがTHE MEの大きな魅力だ。すべてを大きくしてダボダボのTシャツをつくってもいい。そのとき着丈だけ短くすれば、流行中のショート丈の形になる。
肩幅を自分ぴったりに合わせられるのも嬉しい。近頃の市販Tシャツは肩を落としたリラックス型が主流。肩幅をジャストにするとシャープな印象になり、着る人の品位を高められる。仕事の場で着たい大人こそ、THE MEのオーダーTシャツが有効に働くだろう。

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ビッグシルエットで短い着丈にしたモダンな見本。袖先の幅を狭くして腕に沿わせる、裾にスリットをつける、裾をやや絞る、ポケットをつけるなど店で見本を手に取りつつアレンジしていく。

THE MEのTシャツが大人にふさわしい点は、優れた生地の特性にもある。2025年3月現在で選べるのは、「スーピマコットン」「ストレッチレーヨン」「ツイステッドコットン」の3種類。すべて日本製で確かな高級感がある。縫製工場も日本だ。オール・ニッポン・メイドの信頼感に満ちている。
なおTHE MEが依頼している縫製工場は、我が国を代表する有名デザイナーズブランドの服も縫う一流どころ。THE MEは独自のシステム構築と工場の協力により一着から縫製できる製造ラインをつくった。確かな生産背景を持つことを知ると、安くはない価格設定にも納得がいく。

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光沢がありコシの強いスーピマコットン生地が、THE ME渾身の贅沢素材。シルケット加工の糸で編まれ洗濯耐性も高い。色はブラック、ホワイトの2色。半袖 ¥15,400
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広がる色バリエーション。大人センスのシックな色や柄がTHE MEのスタイルだ。生地はどれも上質なものばかり。

ディテール変更にオプション料金が派生しないのもこの店の凄いところだ。安心して思いのままに希望を伝えられる。
選べる色展開も充実しており、無地のツイステッドコットンでネイビー、レッド、グリーン、ブラック、ホワイトの5色。このコットンにはボーダー柄もある。素材により色が異なるので、店にオーダーに行く前に公式ECサイトでチェックしておくとよさそうだ。

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店内の一角。自然光が差し込む時間帯に店を訪れ、Tシャツの色をしっかりと確かめるのがベストなオーダー方法。
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フロアはこの1部屋。奥のカーテン部分はフィッティングルーム。広々とした空間でじっくりと服を眺めつつオーダーできる。

オーダーのスタートはメールや電話で店に予約することから。会員登録すればWEB予約も可能だ。予約なしで店に入っても問題ないが、予約客がいればその人の接客が優先される。一度の来店で90分ほど滞在する人もいるようだ。時間に余裕を持って訪れよう。定休日は月・火曜で、営業時間は11時〜19時半である。
オーダーするTシャツが決まったら、WEBフォームに自身で決済して完了。店にレジはなくショールームとして機能している。オーダーから到着までは約2〜3週間が目安。客を長く待たせないのもTHE MEの流儀だ。

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THE MEのもうひとつの推しである布帛シャツのオーダーサンプル。生地はドレッシーでシルエットはゆったり。ビジネスウェアとは発想を変えた洒落た日常着の提案だ。

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THE MEのメインスタッフである工藤主税。THE MEの運営も担っている。工場の生産体制にも詳しく、オーダーする客の心強い味方だ。

接客を担当する工藤さんは、THE MEの店舗運営責任者。大手セレクトショップで学生時代から働いた経験があり、モードファッションにも造詣がある。オーダーする服が似合うか、他人からお洒落に見られるかなど、なんでも相談してみよう。馴染みの個人店にいる気分で楽しい時間を過ごせるはずだ。

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立地は最寄りのJR恵比寿駅から坂を上がった丘の中腹。コンクリート外壁ビルの外階段から上がれる2階(ビル奥にエレベーターもある)。2024年12月に原宿より移転オープン。

Tシャツや布帛シャツに加え、リラックスしたテーラードジャケットやパンツもオーダーできるTHE ME。ここに行けば旬の都会的な日常着を一通り揃えられる。価格帯はどれもセレクトショップのオリジナルと同程度で手に届きやすいもの。一歩上を行くパーソナルなワードローブを望む人に頼りになる嬉しい店だ。

THE ME

東京都渋谷区恵比寿南1ー17-15 VORT恵比寿VI 2階-B
営業:11時〜19時半
定休:月・火曜
TEL:03-4233-4000
https://the-me.tokyo/
www.instagram.com/the_me.tokyo/

 

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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