
もっと身長が高ければ…と思う人は少なくないだろう。様々な苦痛やリスクと引き換えに身長を伸ばす方法があるのだが、その挑戦の様子と結果をSNSで発信し続けている男性がいる。英サン紙が取り上げた。
身長を20cm伸ばしたインフルエンサー
ドイツのレオン・オトレンバさん(23歳)は、2回の手術を受けて身長を171.5cmから192cmに伸ばした。きっかけは、低身長が原因で受けたいじめだそうだ。TikTokアカウントのフォロワーが22万人、Instagramアカウントのフォロワーが14万人以上というインフルエンサーである彼は、身長を高くする手術の効果と、その過程で負った重大な苦痛やリスクについて投稿し続けている。
レオンさんが受けたのは骨延長術と呼ばれるものだ。この方法では、手術で足の大腿骨や腓骨を切断し、骨を固定・牽引するための器具を埋め込む。この固定器は皮膚の外から少しずつ伸ばすことができ、毎日ほんの少しずつ長くしていくと、切った部分の再生に伴って骨が少しずつ長くなっていく。そのスピードは1日に1mm程度だという。
骨延長術のリスク
想像の通り、骨延長術は多大な苦痛と様々なリスクを伴っている。人為的に骨折させるため、一時的とはいえ歩行も困難になるし、数カ月に及ぶリハビリは強い不快感と痛みを伴う。感染症や足の機能障害が起こる可能性もある。また、骨延長術は本来、怪我や先天症疾患で足の長さに問題のある子供向けの手術であり、健康な大人が受けられる医療機関は限られている上、莫大な費用が必要になる。
レオンさんは、LON法という比較的安全で安価とされる手法で骨延長術を受けた。2023年に大腿骨を、2024年に腓骨の手術を行った。一カ所の治療でおよそ10cm身長を伸ばすことができるといい、実際レオンさんの身長は1回目で171.5cmから182cmに、2回目で192cmになったそうだ。
レオンさんのSNSには、手術を受けた後の痛々しい様子や固定器のついた骨のレントゲン写真などが投稿されている。回復にはやはり時間がかかるようで、手術後50日後でも松葉杖なしではゆっくりと恐る恐るしか歩けないようだ。彼の投稿には多いもので100万回を超えるいいねがついているものの、ここまでして身長を伸ばすのは馬鹿げているという声や心理カウンセリングの受診を勧めるコメントも目立つ。
否定的なコメントは多いものの、レオンさんはコンプレックスだった身長を20cmも伸ばすことができ、非常に満足していると語っている。最近は自分と同じく手術で身長を伸ばしたい人向けのコンサルティングも開始しており、すでに顧客も集まっているようだ。
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身長が20センチ伸びたことを報告する投稿
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骨のレントゲン写真
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手術から50日後、ゆっくりと歩く様子
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手術後のリハビリの様子