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かつては「毛皮のフェンディ」と呼ばれたほどラグジュアリーな世界を築き上げたイタリアのフェンディ。2019年に逝去するまで約50年もの間、「モードの皇帝」と呼ばれたカール・ラガーフェルドがデザインを率いていたことでも知られる。新しいクリエーション発想と豪華な物づくりとを両立させてきたブランドといえるだろう。
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そんなフェンディにもコラボアイテムがあり、その目線がいつも面白い。2019年には日本のポーターとナイロン素材のアイコンバッグをつくった。ポーターの実力がハイブランドに認められたことを誇らしく感じた日本人は多かったはず。さらに20年にはムーンスターと靴をつくり、またもや我々の溜飲を下げさせた。コラボ相手が庶民的な立ち位置であっても、その道の本物であればタッグを組む姿勢が頼もしい。
そして25年現在にフェンディが目をつけたのが、アメリカのワークブーツの雄であるレッドウィングである。土の香り漂うワークブーツがファッション最前線に躍り出てきたストリート感覚とリンクする意欲的なコラボだ。
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レッドウィングの歴史的なアイコンモデル「クラシック モック」をベースにした形。大きく異なるのはまず素材にある。アッパーに用いられたのは最高級カーフレザーの「クオイオ ローマ」。さらにレザー製品で名高いイタリアのトスカーナ地方にある、フェンディの工場に勤めるベテラン職人が手仕事で「FF」ロゴを刺繍している。そのパーツをアメリカのレッドウィングに送り、彼らがブーツに仕立てた。
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現在のフェンディにおけるアクセサリーおよびメンズウェア部門のアーティスティック ディレクター、シルヴィア・フェンディは今回のコラボにあたり次のように語っている。
「イブニングドレスと組み合わされたスポーティーなアティチュードであるこのレッドウィングのブーツは、ウォーキングのためのもの。忙しい女性たちのために作られたものなのです!」
実は男性には残念なことに、このブーツはウィメンズの商品なのだ。とはいえフェンディの公式ECサイトでは29cmまで展開されている。男性でも履ける人はいるかもしれない(※25年2月末現在では売り切れサイズも多い)。
サイズが合わない人、または価格面で入手が難しい人は、昔愛用していたレッドウィングを靴棚から引っ張り出してみるのも楽しいだろう。人気再燃中のデニムと相性がいいワークブーツを、この機会に見直してみよう。
フェンディ ジャパン
TEL:0120-001-829
www.fendi.com
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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