"機能"を纏う歓び。服作りを探究するFreshServiceから、現代における理想のミリタリーウエアが登場

  • 文:倉持佑次
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時代を超えて愛され続けるミリタリーウエア。その魅力は、極限の状況下で培われた機能美と、長年の使用に耐える確かな品質にある。その普遍的な価値を現代の文脈で読み解き、新たな解釈を加えたコレクションが、「FreshService(フレッシュサービス)」から登場する。

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伝統的なミリタリーウエアの機能美を現代的な解釈で表現した、FreshServiceの2025年春コレクション。

2月22日より展開されているこのコレクションの要となるのが、プリズナーシャツをモチーフにした「DENIM PULLOVER SHIRT」だ。8.5オンスのインディゴデニムを採用し、使い込むほどに表情豊かな褪色を見せる生地は、着用者とともに歩む時間の深さを刻んでいく。胸部には現代の必需品であるスマートフォンや財布の収納を考慮した大容量のポケットを配置。ドロップショルダーによる余裕のあるシルエットと、裾のドローコードによる調整機能は、現代のライフスタイルにおける快適性を追求した証といえる。

また、U.SフィールドジャケットのDNAを受け継ぐ「BACK SATEEN FIELD JACKET」は、タフな生地感はそのままに、長年の使用感を匂わせる独特の加工を施している。同様のアプローチで設計された「UTILITY FATIGUE SHIRT」は、U.Sユーティリティシャツを現代的な解釈で再構築。いずれも、ドロップショルダーによる程よい抜け感と、ボリューミーなシルエットが際立つ。

パンツ類には注目すべき工夫が息づく。「BACK SATEEN FIELD PANTS」と「UTILITY BAKER PANTS」は、往年のミリタリーパンツの機能性を継承しながら、現代的な着心地を追求。ウエストのサイドアジャスターにゴムを採用することで実現した抜群の運動性能は、都市生活における新たな可能性を示唆している。

本コレクションの真髄は、流行に左右されない「機能服」としての本質を追求する姿勢にある。ヴィンテージマーケットでも希少とされる名品を、現代の都市生活者の視点で再解釈し、新たな価値を生み出すこと。そこには、単なるリプロダクションを超えて、機能美と着心地を両立させる、確かな服作りの哲学が息づいている。

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「DENIM PULLOVER SHIRT」¥24,200

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「BACK SATEEN FIELD JACKET」¥37,400

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「UTILITY FATIGUE SHIRT」¥26,300

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「BACK SATEEN FIELD PANTS」¥22,000

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「UTILITY BAKER PANTS」¥19,800

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