北欧デザインが愛らしい、実力も十分な加湿空気清浄機「Blueair DH3i」【神原サリーが選ぶ今月の家電】

  • 文:神原サリー
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〈加湿空気清浄機〉
Blueair DH3i(ブルーエア 2-in-1 加湿空気清浄機 DH3i)

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美しい曲線とニュアンスグレーのボディカラーが特徴的だ。そのシンプルで洗練されたルックスは、暮らしに自然と溶け込み、心地よい生活空間を提案する。¥59,400

スウェーデン発の空気清浄機専業メーカーとして世界各国から高い評価を得ているブルーエアが、次のステップに踏み出した。“エアウェルネス”という新たな価値提案のもと、温度や湿度を最適にコントロールすることで、包括的な健康サポートをしていくという。その第1弾が「2-in-1 加湿空気清浄機 DH3i」だ。

日本では加湿空気清浄機は既にお馴染みのアイテムだが、そこはブルーエアらしく既視感のない仕上がりになっている。まずはそのデザイン。丸みのあるやわらかなフォルムと、ややくすみを感じさせるホワイトとグレーの中間のようなボディカラー、背面パネルのレザータグ、側面の平織の綿テープ製のハンドルなど、北欧らしさがあふれている。スリムな本体は設置場所を選ばず、全方向に水蒸気を均等に放出する仕組みも素晴らしい。給水は下部に備えたタンクだけでなく、天面の液晶表示部に直接入れることもできる。手持ちのジャグで注ぎ入れるとスコールのような音とともに水が落ちていくのがわかり、小気味よい。抗菌仕様の加湿フィルターとタンクは完全に分離され、微風で加湿フィルターを乾燥させるオートドライモードも備えるので、清潔性能も抜かりない。たとえばリビングに置いた際に、夜間は加湿をオフにして空気清浄機能のみにした場合でも、加湿フィルターは常に清潔さを保てるというわけだ。タンクは洗いやすく、加湿フィルターへ水を送るポンプ内はUVライトで細菌の繁殖も抑える。独自技術であるHEPAサイレントテクノロジーで0.1μmまでの有害物質を99.97%除去する空気清浄の確かさは言わずもがな。

これまで空気清浄機と加湿器の2台持ちを推奨してきたが、これなら一台で十分だ。

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ディスプレイが備えられた天面からも給水できる斬新な設計。下部にはタンクもあり、シンクにも収まるサイズのため給水も簡単。丸洗いが可能なので清潔に保つことができる。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

問い合わせ先/ブルーエアサービスセンター
TEL:0120-974-419

※この記事はPen 2025年3月号より再編集した記事です。