「未知との遭遇」みたいな靴、見つけた! 3Dプリントが描く、なんだか不思議なシルエット

  • 文:倉持佑次
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ひと目見た瞬間、誰もが足を止めてしまう——。まるで異星から届いたかのような斬新なフォルム、そして生物の造形美を思わせる有機的なデザイン。靴作りの常識を覆すような革新的なフットウェアが生まれている。その名も「アライヴフォーム」。2022年にシンガポール人デザイナー、ペク・シュンピンが日本で立ち上げたブランドだ。まだ日本のメディアにほとんど登場していない、まさに最も熱い新星と言えるだろう。

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ガラス越しに手をついた人影と靴……? いや、これぞアライヴフォームが魅せる3Dプリントシューズの世界。

2025年春夏コレクション「ストラタム」は、その実力の高さを存分に見せつける作品群だ。地層(ストラタム)からインスピレーションを得た今季は、3Dプリンティング技術を駆使して、大地の地質形成が持つ神秘的な美しさを表現。独自開発の格子状クッション構造が、まるで足元に彫刻を纏うかのような存在感を放っている。

ラインアップは遊び心たっぷりの5型。サッカーブーツから着想を得た「ファング」は、ミッドソールに牙のような大胆なデザインを配置。一方で、鳥の爪をモチーフにした「タロン」は、思わず触れたくなるようなミニマルな佇まいだ。「ダービー」は、木の葉のようなフローティングカバーと通気性抜群のパンチングで、フォーマルシーンにも対応。個性的な「ランナー」と「ミュール」も加わり、どれも目が離せない仕上がりとなっている。

環境への配慮も特筆すべき点だ。3Dプリンティングによる製造で、従来の靴作りでは避けられなかった廃棄物を最小限に抑制。価格帯は44,000円〜75,680円で、23㎝から31㎝までのサイズを展開。チャコール、ニッケルグラデーション、ホワイトの3色展開だ。

国内での展示会開催中のアライヴフォームは、6月にはパリでの展示会も控える。オンラインメディア「sabukaru.online」のバックアップを得て、着実に歩みを進めるこのブランド。既存の価値観にとらわれない自由な発想と確かな技術で、私たちの目の前に新しい靴の在り方を提示している。

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「ファング」¥58,080〜

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「タロン」¥44,000〜

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「ダービー」¥75,680〜

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「ランナー」¥73,040〜

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「ミュール」¥52,800〜

アライヴフォーム公式オンラインストア

https://aliveform.bio/en-jp