全裸に“テープを貼り付けた”だけ…ファッションにニューヨーカーも絶賛「素晴らしい」「世紀の発明」

  • 文:吉井いつき
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backUp-Shutterstock ※画像はイメージです

今年2月、アメリカで行われた毎年恒例のニューヨークファッションウィークで、The Black Tape Projectのショーが注目を集めた。このプロジェクトでは、モデルの体に色とりどりのボディテープを貼り付けて衣服の代わりとしている。The Black Tape Projectの独創的な世界観は多くの人々を惹きつけており、英デイリーメールでも取り上げられた。

テープを貼り付けただけの過激ファッション


The Black Tape Projectはマイアミ出身のアーティスト、ドラハン・ブラックハートさんが始めたファッションプロジェクトだ。モデルの裸体にボディテープを直接貼り付けて、複雑で蠱惑的なデザインを作り出すのが最大の特徴だ。その姿は、水着やボディペインティングとはまた異なる魅力を放っている。


ブラックハートさんは自身のInstagramのアカウントに、ボディーテープ姿の美しい女性たちの画像を多数掲載している。投稿の多くは4桁のいいねを獲得しており、「素晴らしい」「世紀の発明」といった絶賛のコメントが並んでいる。「マンガのキャラクターみたい」という声もあるが、そう言われてみると、その姿はソーシャルゲームに出てくる美少女のようにも見える。

SNSでバズり、世界中で引っぱりだこに


ブラックハートさんがこのアイデアを思いついたのは2008年ごろだという。撮影の仕事中にモデルにテープを貼るというアイデアをひらめき、ダンサーが踊っても崩れないようなテープの貼り方を研究し、ノウハウやテクニックを磨いてきた。2017年に元ミスプエルトリコのボディーテープ姿がSNSで大反響を呼び、以来、ブラックハートさんは世界各地の様々なイベントでボディテープを披露している。


ボディテープは医療用の素材で作られており、人体には無害で、剥がした跡も残らないという。気になるのはその貼り心地であるが、2024年にマイアミのイベントでボディテープ姿を披露した女性モデルによると、「タイトなビキニみたいなもの」で「少々不快」だという。ただ、「見た目がとてもホット」かつ「自分の持っているものを誇示できる」と、彼女たちにはとても好評のようだ。


「ボディーテープの王」を自称するブラックハートさんは、このアートを世界に広めるべく精力的に活動を続けている。

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ニューヨークファッションウィークでのショーの模様