OAMC × Goldwinのコラボ第2弾は、技術もデザインも最上級のテック系モードだ!

  • 文:一史
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スモーキーなピンクカラーが男性のワードローブに新風を吹き込むオーバーシャツ。¥88,000
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両サイドに深いマチつきポケットがつくカーゴショーツ。¥68,200

スポーツブランドとファッションブランドとのコラボが珍しくない昨今でも、2024年にOAMCが日本のゴールドウインとタッグを組んだ初コレクション「オーエーエムシー x ゴールドウイン」は注目のニュースになった。モードとラグジュアリーストリートの間を行き来するOAMCは、その特異な立ち位置でワンアンドオンリーの個性的な存在だからだ。
OAMCの創業デザイナーはルーク・メイヤー。アメリカのジョージタウン大学に通い、イギリスではオックスフォード大学で学んだ名門校出身の知性派。さらにアメリカに戻りFIT(ファッション工科大学)でファッションデザインを修学。ストリートの雄であるシュプリームのヘッドデザイナーとして活躍した。その後に自ら立ち上げたのがOAMCである。

 

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左右にわけたユニークなドローコード、ファスナータブ、ファスナーの色まで入念に計算されたグラフィカルなデザイン。

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撥水性と通気性のある3レイヤーのコットン素材を新開発。フィールドジャケット ¥253,000
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ファスナータブひとつにもハイクラスなモードブランドのデザイン性が見られる。

17年にルークは妻のルーシーと共同でジル サンダーのクリエイティブ・ディレクターに就任。その後もOAMCの活動を継続したが、24年に退任している。ただしルークはゴールドウインとのコラボレーションには自身の力を注ぎ続けた。このたび発売される25年春夏の第2弾も、ルーク自身が明確に関わったコレクションである(ゴールドウイン関係者からの証言)。彼の素材と色のこだわり具合は凄まじく、目指す完成形に近づけるためにゴールドウインのスタッフが奮闘して実現させたという。

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今回のコレクションにはすべての服にハンドライティングラベルがつく。

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裾リブを取り除いたシルエットが大胆なフライトジャケット。¥93,500

このコレクションはぜひ実物を手にとってご覧いただきたい。ここに掲載したプロダクト写真では伝わりにくい高級感、服としての味わい深さ、巧みな色彩のグラフィックがぎっしりと詰まった出来栄えだからだ。服好きの心をくすぐる工夫に満ちている。
スポーツウェアを超えた風格を象徴するのが、コットンをベースにした新開発の3レイヤー素材。機能はハイテクでも、歴史的なワークウェアのようなムードがある。ロングコートやフィールドジャケットなどに採用された。大自然の中から都会まで着続けられ、着る人の品格を上げる新時代のテック素材だ。

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フライトジャケット好きが愛する袖の2段リブが表現されている。

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ルークはこの第2弾のデザインについて次のように語っている。
「パフォーマンスと天然繊維が技術的にどのように融合し、共鳴できるかを探求し、素材の加工や開発に深くこだわりました。その意図を明確に表現するためデザインにはあえて機能的な外観を持たせ、それと同時に手に取った瞬間に感じられる温かみと親しみやすさも大切にしました。このコレクションを大変誇りに思っており、完成したコレクションに非常に満足しています」
発売は2月28日(金)より開始される。発売先は世界各国のゴールドウインのオンリーショップにて。価格はOAMCを知る人にはきっとリーズナブルに感じられるだろう。とはいえ一般のテックウェア基準で考えると決して安くはない。そこに意義を見い出せる人は、頑張って入手しても損なしの価値あるコレクションである。

※以下写真、第2弾コレクションの全ラインナップ(Tシャツを除く)。

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OAMC x Goldwin Website

www.goldwin.co.jp/goldwin/feature/oamc-25ss/

 

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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