漆黒のなか皓皓と息づく花──。これまで巨大なインスタレーションや、子ども向けのアニメーション制作などさまざまな表現を通じて花、植物の美しさや可能性を探求してきたフラワーアーティストの東信が新たに見出したのは、レントゲン撮影で植物の骨格や本質を収める手法だ。その写真展が3月20日より10日間限定で、京都新聞ビル地下1階にて行われる。
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今回展示されるのは、X線写真撮影時のフィルム原版およびCTスキャンで撮影した映像。常に花の持つ無限の可能性と命の尊さに対峙しながら活動してきた東信が、2018年頃から花の内部構造へも関心をいだくようになり実現した形だ。表面的な美しさではなく、人間の視覚では捉えることができない花や植物の深部が映し出される。
会場は、京都新聞ビルの地下で2015年11月まで稼働していた印刷工場の跡地。広さ約1000平方メートル、ビル3階分の吹き抜け大空間を舞台に、神秘に満ちた植物の世界が繰り広げられる。
春先の京都で、普段目にすることのできない植物たちの“生命の息吹”を目に焼き付けたい。
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『 Azuma Makoto Exhibition X-Ray FLOWERS 』
開催期間:3月20日(木)~ 30(日) ※会期中無休
開催場所:京都新聞ビル地下 1F
京都府京都市中京区烏丸通夷川上る少将井町239
開催時間:11時~18時 ※入場は閉館の30分前まで
会期中無休
入場無料
https://azumamakoto.com