車椅子を勝手に動かしたメーガン妃に批判殺到! 「無礼で配慮が足りない」とネットの声

  • 文:宮田華子
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TOP.jpegg.jpg@MirrorRoyal - Xアカウントのキャプチャ画像

2025年2月8日~16日まで、カナダのバンクーバー近郊ウィスラーで負傷した退役軍人や現役軍人を対象としたスポーツイベント「Invictus Games」が開催された。

このイベントに関連したある出来事が大きな話題を呼んでいる。

このスポーツ大会はハリー王子がパトロンを務めている。

パリー王子と共に現地入りしていたメーガン妃が、本人の許可なく選手の車椅子を動かしたことが、ネット上で批判を浴びているのだ。

「マナーを知らなかったの?」との声

問題となったのは、2月11日、メーガン妃がカナダ代表チームのメンバーと写真撮影をしたタイミングだった。車椅子を使用している女性の位置を調整するため、彼女の車椅子を動かした場面である。

この様子を撮影した動画を、メーガン妃は自身のinstagramのストーリーズに投稿したため、拡散された。

すでにメーガン妃のinstagramから動画は削除されている。

自分で動画を投稿したという行動からも、メーガン妃は当初この振舞いに何も疑問を持っていなかったようだ。しかし「許可を得ずに車椅子を動かした」ことで、一部の障がい者擁護団体やSNS上のユーザーから「無礼で配慮が足りない」との声が上がった。

障がい者擁護の活動家であるルーシー・エドワーズさんは、自身のSNSアカウントで「(車椅子等の)移動・歩行補助具は(使用者にとって)身体の延長であり、許可なく触れるべきではありません」と批判。さらに、「善意からの行動であっても、まずは本人に確認することが重要です」とのコメントを投稿した。※現在は削除済み

障がい者の権利や支援について活動しているルーシー・エドワードさんの投稿。17歳で完全に失明した後、ブロードキャスターとして成功を収めた。

ネット上での厳しい反応

SNS上では、「車椅子を許可なく動かすのは、その人の自立性を損なう行為だ」といった批判的な意見が多く投稿された。一部ユーザーは「メーガン妃のような公の場にいる人がこうした行動を取るべきではない」と述べ、教育および認識不足を指摘する声もあった。一方で、「(彼女の行動は)善意(から)であり、批判されるべきではない」と擁護する意見も見られた。

批判が広がる中、(車椅子を動かされた)カナダチームのアスリートであるアドリア・ブロシューさんは「メーガン妃の行動は思いやりから出たものであり、私の快適さを考慮してのことでした」と述べ、メーガン妃を擁護した。

また、カナダ代表チームのスポンサー団体である「True Patriot Love財団」のCEOも声明を発表。「公爵夫人の行動は親切で、写真撮影の準備を手伝っただけだった」と説明し、批判を「不公平かつ不正確なもの」とメーガン妃の味方をしている。

何をしても批判されてしまいがちなメーガン妃。訪問中、1日何度も高価な衣装をとっかえひっかえ「お着換え」している点も指摘されている。

移動・歩行補助具への知識とマナー

メーガン妃の意図ではなかったものの、この出来事が障がい者の自立や尊厳を巡る議論を呼び起こすきっかけとなったのは今回の批判のポジティブな側面だ。多くの障がい者は、車椅子や盲導犬などの移動補助具が自分の身体の一部であると感じており、マナーと知識を持って触れるべきものだ。

社会全体での障がいに対する理解を深める機会として、こうした議論がさらに広がり、発展することを期待したい。

【動画あり】メーガン妃が許可なく車椅子を移動した瞬間

批判のきっかけとなった動画。善意の行動であっても、マナーを守ることは必要。車椅子に触れる際は許可が必要だ。