三井ホームの創立は1974年。日本で木造ツーバイフォー工法がオープンになった年だ。それから50年、木による住まいづくりを牽引してきた同社が、その半世紀の集大成として木造住宅の新スタンダードとなるべきオリジナル工法「MOCX WALL工法」を発表した。

「MOCX WALL工法」が叶える、新時代のウェルビーイングな暮らし
通常の戸建てに求められる数値をはるかに超えた壁強度を備える「MOCX WALL工法」。耐震強度を確保しつつ壁を少なくして建てられるため、空間デザインの自由度が上がり、内と外がシームレスに、そしてダイナミックにつながる開放的な空間をさらに実現できるようになった。
例えば窓上部や天井部のさがり壁や、リビングからバルコニーへのまたぎ部分が少なく、視覚的にも生活動線的にもノイズの少ないデザインは、ストレス過多な現代社会において心も身体も健やかに暮らすために、まさに求められている住まいのかたちともいえる。

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屋内か屋外か、曖昧な空間こそ居心地がいい
「イメージしたのは都会の住宅密集地に建つ2階リビングの戸建てです。庭の代わりにもなる広めのバルコニーに植栽を配し、外からのプライバシーを守りながら、床から天井までの大きな窓を介して空とつながるリビング。そうした空間デザインも『MOCX WALL工法』ならではだと思います」
三井ホームの注文住宅事業推進部開発グループ長である善生泰之さんは、屋内と屋外がつながり、その境界が曖昧となった住空間は、日本家屋において古来より受け継がれてきた美学だと表現する。
「伝統的な日本家屋では、長い軒が夏の日差しを遮って、縁側が庭と室内をつなげて光を招き入れます。そうした開放感と快適性を両立させる住宅の知恵はいまも生きていますし、実際に居心地がいいと感じます。香川県にある栗林公園の掬月亭のような空間なんて最高にいいですね」

とはいえ、気候変動や災害による暮らしへの影響が懸念される近年、家づくりにおいては外とつながることと同時に、外部環境から住まい手を守るための性能が当然のことながら最重要視される。そもそも木は、鉄やコンクリートに比べて熱伝導率が極めて低い素材。より進化した「MOCX WALL工法」では、開放的な空間を支える木の構造壁に断熱材を高密度で充填することにより、夏に涼しくて冬にあたたかいという理想の室内環境を生み出すことが可能だ。さらに、モノコック構造による優れた耐震性能も、災害に強い建築物として守ってくれる。安全性とデザインと性能。これらを主軸とするのが「MOCX WALL工法」による住まいづくりなのである。

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木造住宅が住まい手を、そして地球までも守る
「木材は断熱性能に優れているだけでなく、地球環境保護にも有効なんです。木造建築はコンクリート建築などに比べて環境負荷が低いだけでなく、二酸化炭素を吸収・蓄積した木材を使うことで炭素を貯蔵することができます。木で家を建てることが地球を守ることにもつながるんですよ」
三井ホームでは、この炭素貯蔵量をWebサイトで公表。さらには東京大学と共同で、木でつくられた空間の健康効果を快眠や認知症予防の観点から研究しているという。
木そのものと向き合い、新たな価値を見出して社会に伝えながら、地球温暖化や地震、台風などにも耐える性能をもつ木造住宅を作り続ける三井ホーム。その性能とともに、多様化していくライフスタイルに合わせて空間デザインを柔軟に提案できるように、家づくりはこれからも進化していく。


三井ホーム
www.mitsuihome.co.jp