
東京・麻布台のSAWAAN BISTORO(サーワーンビストロ)が、チェンマイのミシュラン掲載店KITI PANIT(キティ パニ)とのコラボメニューを3月1日(金)から3月31日(月)の1カ月間、提供する。
キティ パニは、タイ北部の伝統料理を提供するレストラン。2020年にタイ・チェンマイにある築130年の歴史ある建物をリノベーションした同店は、中国系の移民により5世代に渡り受け継がれてきたチェンマイで最も古いとされるジェネラルストアを地元のデザイナーや職人により新装。そんなクラフツマンシップを感じる同店は、国内外のグルマンと建築ファンたちを魅了している。

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北部ならではのスパイス使いに感じる先人の知恵


3月から期間限定で提供される料理は、チェンマイなどの北部に伝わる郷土料理をイノベーティブに現代的にアレンジしたものが中心。ナムプリックやチェンマイソーセージなど王道メニューから地元ならではのスパイス使いが秀逸な料理が揃う。
タイ料理は、首都バンコクを中心とした中部、プーケットなどの南部、チェンマイなどの北部、“イサーン”と呼ばれる東北部の4つの郷土料理に分けられる。とりわけ北部の料理は、スパイシーな料理が多い南部とは対局的に、大自然で育つハーブやドライスパイスをふんだんに使った滋味深い味わいが特徴だ。
というのも、タイ北部は四方を中国、ラオス、ミャンマーなどの異国に囲まれ、海に面していない陸続きの地。かつてから豚や鶏などの肉料理が親しまれてきた。また、中華系をはじめとするそれぞれの文化を継承した秘伝のドライスパイスを使った料理が地元で愛されてきたのだ。

グリル野菜とハーブのカレー。香味野菜とスパイスを使ってじっくり煮込んだ北部の伝統的なカレーは、奥行きあるのある味わい。あとからじんわり体が温まっていく。
そんな北部独特の文化の中で発展してきたスパイスを使ったコース料理は、肉料理が中心で食べ応え抜群でありながらさっぱりとした後味だが、どんどん食べ進められてしまうのが不思議。まさに地元の先人たちの知恵が詰まった料理と言える。
タイを代表する店との貴重なコラボレーションによって実現した、タイの歴史と食文化を堪能できるメニュー。味わいはさることながら、その文化、その土地に生きる人たちの想いを感じる料理をぜひ、自身の五感で堪能してほしい。
チェンマイフェア
開催期間:2025年3月1日(土)〜3月31日(月)
開催場所:SAAWAAN BISTRO
(東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー タワープラザ 3F)
https://saawaanbistro.com