古来より「御食国(みけつくに)」と称される三重県は、皇室や貴族に良質な海の幸を供してきた土地である。全国随一の漁獲量を誇る伊勢海老をはじめ、豊かな食材や独自の食文化で知られてきた。
そんな三重の食の魅力を詰め込んだのが、関西を中心に展開する飲食店グループ「ワールド・ワン」が開催する「三重県グルメフェア2025」だ。昨年も開催され、好評を呼んだ同フェアが、今年は神戸・大阪の5店舗にて、2月27日~3月16日にて開催される。
コンセプトは「知られざる三重の食文化の探究」。たとえば、名古屋名物として認知されている天むすやひつまぶしも、実は三重県発祥だという説もあるが、意外と知られていない。こうした隠された三重県の食文化の魅力を発信しつつ、三重県の事業者とコラボレーションした限定メニューを提供することで、地元食材の消費拡大を促進しようとの狙いもある。フェアを通じて、三重が育んできた食の文化の豊かさを知ってほしい。
---fadeinPager---
伊勢海老ぜいたく刺身盛り(2人前~)
三重県・伊勢志摩は、全国でも有数の伊勢海老の産地。黒潮の恩恵を受けた豊かな漁場が、極上の海の幸を育む。今回は、国産活け伊勢海老を主役に、赤身・白身・青身を合わせた4点盛りを用意。鮮度抜群の旬の魚介ならではの旨みを、心行くまで堪能しよう。※入荷状況によっては提供できない場合もあり。提供店舗は「郷土料理 からす」のみ。¥4,400
「桜ぶり」の刺身
三重県で春に水揚げされるぶりは、脂が乗って味がよいと全国的にも有名だ。春になって定置網にぶりが本格的に入りだすタイミングで「みえ春ぶり宣言」が発出され、桜の咲くころにピークを迎える。今回は、春ぶり宣言直前ではあるものの、神戸の魚市場で厳選した、脂の乗った逸品を提供。冷たい海で身が引き締まったこの季節ならではの旨味を堪能したい。※入荷状況によっては提供できない場合もあり。盛り合わせとしても追加可能。提供店舗は「郷土料理 からす」のみ。¥1,078
---fadeinPager---
国産ハマグリの鈿女酒蒸し
ハマグリ料理でも知られる三重県。今回は、神戸市場で仕入れたハマグリに、冬から春に収穫された三重県の伝統野菜「なばな」に加え、三重県の地元企業である伊藤酒造の日本酒「鈿女 山廃純米 豊穣の舞」で酒蒸しに仕上げた。ハマグリのふっくらとした身に、酒の芳醇な香りが染みわたる。酒好きにはたまらない一皿だ。※入荷状況によっては提供できない場合もあり。¥1,078
小杉納豆のつゆだく納豆おむれつ
三重県の納豆メーカーである小杉納豆が生んだ「つゆだく納豆」を使ったシンプルなオムレツ。味付けは、納豆とつゆのみ。仕上げに桑名市の海苔問屋・百福の刻み海苔を贅沢にトッピングした。ふわりとした卵と納豆の旨味が絡み合い、つゆ多めならではのつるりとした喉越しがクセになる。日本人好みの出汁の風味があとをひく一品。¥638
---fadeinPager---
三重県四日市名物とんてき
三重・四日市のソウルフード「とんてき」。もともとは働く人々のスタミナ食として生まれたが、今や全国的に知られる存在だ。甘辛いニンニク醤油だれで仕上げた厚切りの豚ロースは、千切りキャベツを添えて。肉の旨味と濃厚なコクを存分に堪能してほしい。食べる直前に、グローブカットされた豚肉を、熱々の鉄板鍋の上で豪快にカットしてもらえるライブ感もいい。¥1,408
松阪鶏焼き肉炒め
「松阪」と聞けば牛肉を思い浮かべる人が多いが、実は地元では鶏肉も人気の食材。三重県では、ロースターで焼いた鶏肉を甘辛い味噌だれで絡めながら食べる鶏焼き肉が、庶民の味として親しまれている。丸井食品の「松阪鶏焼き肉のタレ」を使い、鉄板でジュワッと焼き上げた一皿。香ばしくコクのある味噌の風味は、酒との相性も抜群だ。¥1,078
---fadeinPager---
「のりもも」海苔天ぷら
三重・桑名市の海苔問屋・百福の焼き海苔「のりもも」を、天ぷらに仕立てて。パリッと揚げた海苔の香ばしさが口の中に広がる。シンプルながら、海苔の奥深さを再発見できる逸品。わさびや塩と共に、日本酒のアテとして楽しんでほしい。また、同時に提供されるのが、タイヨウ水産 さじべ屋の海産物が入った特製ソースに、マヨネーズを合わせた調味料。味変におすすめだ。¥638
「のりもも」海老天むす
名古屋名物として知られる「天むす」だが、発祥は三重県・津市。今回は、三重県産の焼き海苔で包み、磯辺揚げにした海老天に、あおさのり、干しエビなどを混ぜ込んだかやくご飯で仕上げた。口に入れた瞬間に、香り豊かな海苔と海老の旨味が口の中で広がる。伝統の味を、ぜひ噛みしめてほしい。こぶりサイズなので、飲んだ後の〆にもぴったり。¥638
---fadeinPager---
鰻のひとくちひつまぶし
海女さんの出汁割り
天むす同様に名古屋飯として名高いひつまぶしも、三重県発祥だという説がある。桑名市・百福の焼き海苔と鰻の旨味を、気軽に楽しめるように一口サイズにアレンジ。さらに、自家製の鰹出汁を合わせた「海女さんの出汁割り」と共に味わえば、ひつまぶし風に。なお、出汁割りには別皿でマルキ商事の魚粉が提供される。好みの味に合わせて、魚粉の量を調整しよう。ひつまぶし¥550、出汁割り¥638
伊勢味噌煮込みうどん
コシのないやわらかな麺で知られる伊勢うどん。その進化系として新たに登場したのが「伊勢味噌煮込みうどん」。監修は、地元で大人気の三重県伊勢市の「めん処 政成」。横山食品の油揚げを使用し、三重県北牟婁郡のマルキ商店の魚粉をかけて仕上げた。赤味噌の濃厚なコクと、もっちりとした伊勢うどんの独特の食感が特徴。寒い季節にぴったりな、滋味あふれる一杯だ。¥1,078
---fadeinPager---
寿恵広のアイス饅頭
大正12年に創業した、三重県桑名市の老舗和菓子店「寿恵広(すえひろ)」が誇る名物「アイス饅頭」。昭和25年から変わらぬ製法で作られ、全国のファンを魅了してきた。濃厚な小豆の風味と、ひんやりした口当たりが絶妙。なかなか食べられない三重県民のソウルスイーツを、ぜひ味わってほしい。¥418
鈿女 純米吟醸 天女の舞
スパークリング仕立ての日本酒など、新たな試みを多数行う日本酒メーカーの伊藤酒造。「鈿女(うずめ)」という名前は、天岩戸を開いた天鈿女命(あめのうずめのみこと)に由来。同ブランドの定番である純米吟醸「天女の舞」は、口当たりが優しく、ほのかに甘みが広がる。繊細な味わいの料理と合わせると、奥深い旨味がより際立つはずだ。¥638
---fadeinPager---
鈿女 山廃純米 豊穣の舞
IWC純米部門でトロフィーを受賞した実力派。麹の力だけで米を溶かして発酵させる日本酒製法「山廃」ならではの、甘みと酸味のバランスが絶妙。冷酒や常温でも楽しめるが、一番のおすすめはお燗。ふわりと鼻に抜ける香りが心地よく、酒好きなら唸ること間違いなし。純米吟醸「天女の舞」と飲み比べてみるのもおもしろい。¥638
海女さんのこんぶ酒
山廃仕込みの「豊穣の舞」の熱燗に、兵庫県黒田昆布のおしゃぶり昆布をマドラー代わりに添えて。昆布の旨味が酒に溶け出し、じんわりとした深みのある味わいに変化していく。そんな粋な酒の楽しみ方を提案する一杯だ。国の重要無形民俗文化財にも登録された鳥羽・志摩の「海女」の文化に想いを馳せながら、ゆっくり大事に味わおう。¥638
---fadeinPager---
セレクトショップ「イコリ」との特別連携企画も開催
今回開催されるワールド・ワンの三重フェアでは、兵庫、神戸の地場産品を集めたセレクトショップ「イコリ」との連携企画も予定されている。
イコリでは、2月27日から3月2日までの4日間、三重県内の事業者が地域や業種を超えて、新たな商品開発に取り組む「オール三重プロジェクト」で生まれたアイテムなどを期間限定で販売する。上記期間中にイコリで「オール三重プロジェクト」関連商品を一点以上購入すると、ワールド・ワンの三重フェアを実施店舗にて、指定された三重フェアの料理が一品サービスされる。
また、ワールド・ワンで三重フェア商品を注文すると、イコリのオール三重プロジェクト関連の商品の割引チケットが手に入るとともに、先着50名様に三重県桑名市の海苔問屋・百福の人気商品「味付けのりカレー」をプレゼント! お得な連携企画を通じて、三重の食とものづくりの確かさを堪能してみては。
熾(イコリ)
住所:兵庫県神戸市中央区波止場町5-5 神戸ポートタワー2F
会期:2/27〜3/2
TEL:078-977-7636
www.kobe-port-tower.com/shop/icori
昨年リニューアルが完成したポートタワーにある「イコリ」。ポートタワーに足を運んだ際は、チェックしたい。
三重県グルメフェア2025
開催期間:2月27日~3月16日
開催場所:
《神戸》
郷土料理 からす(兵庫県神戸市中央区加納町4-3-5)
地魚大衆酒場 金八(兵庫県神戸市中央区北長狭通1-5-1)
三宮高架下酒場 茶々(兵庫県神戸市中央区北長狭通1-31-12)
土佐清水ワールド 三宮生けすセンター(兵庫県神戸市中央区北長狭通1-2-11)
《大阪》
土佐清水ワールド 梅田ギャザ阪急店(大阪府大阪市北区芝田1-3-1 ギャザ阪急 3F)
https://www.world-one-group.co.jp/fair/180480/
※提供時間につきまして、詳細は上記ウェブサイトをご確認ください。
※紹介した提供メニューは店舗により異なります
※開催日時・内容などは変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。