竹中直人がライカカメラ搭載のスマホ「Xiaomi 14T Pro」で捉えた、思い出の地の情景

  • 写真:齋藤誠一 文:佐野慎悟
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ライカと共同開発したトリプルレンズ搭載の「Xiaomi 14T Pro」を手に、散策する竹中直人。

スマートフォンにライカ ズミルックス光学レンズを搭載し、業界に衝撃を与えた「Xiaomi 14 Ultra」。そして、同じくライカ共同開発のカメラシステム搭載のスマートフォンとして昨年11月に発売されたばかりの「Xiaomi 14T Pro」を手に、俳優、映画監督、写真家、画家、ミュージシャンと、あらゆるフィールドで独自のクリエイティビティを発揮する竹中直人が、青春時代を過ごした国分寺の街を歩いた。

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慣れた足取りで行く、学生時代に通った国分寺の街

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国分寺駅南口から多喜窪通りを歩くこと3分。竹中の足取りは迷うことなく、馴染みのカフェへと吸い込まれていく。
竹中直人(たけなかなおと)⚫︎1956年、神奈川県横浜市生まれ。1983年のデビュー以来、ドラマや舞台、映画など多数の作品に出演。映画監督、画家、ミュージシャンとしても活動しており、主演も務めた初監督作『無能の人』で、ヴェネツィア国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。そのほかの監督作に『東京日和』『連弾』『サヨナラCOLOR』『山形スクリーム』、近年は浅野いにお原作『零落』など。

 「ここら辺は大学生の頃によくうろちょろしていて、昔は小さな面白いお店がたくさんあったんですが、みんな無くなっちゃいましたね。僕自身はタマビ(多摩美術大学)だったんだけど、国分寺にはムサビ(武蔵野美術大学)の学生が多くて、武蔵美の友達も多かった。みんなで毎日のようにカフェに集まって、映画や恋愛の話ばっかりしていましたね。懐かしいなぁ」と、街中を歩きながら感傷に耽る竹中。

そんな思い出のカフェのひとつが、国分寺駅南口の多喜窪通り沿いにあるほんやら洞。蔦に覆われた外壁が、積み重ねてきた年月を感じさせる。

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思い出の地を訪れ、好きだった風景を写真に残す

 

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学生時代にいつも座っていた席から見える景色を撮影し、当時を回想する竹中。

「ここはね。カレーがうまいんですよ」と、店に入るなり名物の「スパイシーチキンカレー」を注文した竹中は、お目当ての到着まで「Xiaomi 14T Pro」で店内の様子を撮影する。竹中はこの日の前にも、京都や九十九里浜で「Xiaomi 14T Pro」を使って撮影を行ってきた。ライカらしい表現を可能にする「Leicaオーセンティック」と「Leicaバイブラント」という2種類の撮影モードがあるが、竹中は伝統的な色合いの「Leicaオーセンティック」が好みのようだ。

「こういう暗い場所でも、暗部の奥行きの描写力がすごいです。なにを撮ってもドラマティックな映画のワンシーンのような絵になるところが、普通のスマホカメラとは違いますね」

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いまは亡きミュージシャンの中山ラビがオーナーを務めたほんやら洞は、1977年の創業当時はヒッピーたちに人気の場所だった。撮影:竹中直人

「当時、お店の人たちがみんな優しくてね、“出世払い”とか言ってよくタダでご馳走してくれました。いまでもやっているお店には定期的に行きたくなるんです。映画のロケ地として使わせてもらうこともあります。このお店も、2023年に公開した監督作『零落』で撮影させてもらいました。青春なんて言葉は照れ臭いですが、若い頃に自分が好きだった街の風景がどんどん変わっていってしまうので、自分が好きだったお店を自分の映画の中に残しておきたいっていつも思うんです」

 

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竹中はチタンブルーカラーの「Xiaomi 14T Pro」を使用。

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ライカユーザーから見た、「Xiaomi 14T Pro」のパフォーマンス

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街中を歩いていても、すぐになにかに目を向けて立ち止まる竹中。

写真家としての顔も持つ竹中は、これまでさまざまなカメラに触れてきた。
「昔は、僕には一生ライカなんて買えないんだろうなって思っていましたが、荒木経惟さんを題材にした『東京日和』という映画を撮った時に初めてライカのM型フィルムカメラを買いました。その時は毎日のように撮ってましたね。その後はデジタルカメラも買って愛用していましたが最近はなかなか撮らなくなっちゃいましたね」 

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「絵画のように、自分の身体をデザインしたように見える」と竹中が表現した、切り株の上に自身の影が落ちる写真。撮影:竹中直人

以前にすべてスマートフォンのカメラで撮影した写真展を開催した経験を持つ竹中は、もともと表現する上で使う機材に縛られることはない。

「ライカのカメラって、カメラ自体にドラマ性があるから、それを持っているだけである種の緊張感が生まれて、写真を撮る時にどうしても気合が入ってしまうんです。でも、自分との距離が近いスマートフォンだったら息遣いも軽くなるから、もっと自由な写真が撮れるような気がしますね。それでいて『Xiaomi 14T Pro』だったら、なにを撮ってもドラマティックな写真になるっていうところが素敵ですよね」

 

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好きだった彼女と座った、いつもの席からの景色

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竹中が学生時代に、長い時間を過ごしたいつもの席。竹中はレンズ越しの景色になにを見ているのだろうか。

ほんやら洞を後にした竹中は、国分寺駅の北口から路地を入り、名曲喫茶でんえんのドアを開けた。米蔵を改装した薄暗い店内にはゆったりとした曲調のクラシックが流れ、竹中はまるで実家に帰ってきたかのように、そそくさと自分の指定席に腰を下ろした。

「昔好きだった女の子とよくここで待ち合わせをして、何時間も過ごしたのを思い出します。彼女と僕が座っていたこの席に、『零落』で主役の斎藤工くんと玉城ティナちゃんが座った時は、なんだかとても感動しました」

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でんえん店内に無数にあるライトを撮影。撮影:竹中直人

「このライトのやわらかい光とか、店の中に飾ってある絵や調度品とか、この店は本当にどこを切り取っても絵になるから、思わずカメラを向けたくなりますよね。なにげないアングルでも、壁とか光の質感がとても表情豊かに写るのは、やっぱりライカのレンズならでは。もう普通のカメラには戻れなくなりますよね(笑)」

 

_22A3273.jpg「色に深みがあるから、いろんな色の光を撮影したくなります」と竹中。店内のあちこちを撮影して回る。

「Xiaomi 14T Pro」を手に持つと、いつものなに気ない風景でも、アングルを探って切り取ってみたくなる。

「ただ道を歩いている時でも、雲がきれいだとか、川の水面がきれいだとか、いろんなものに目が行くようになり、それをまた『Xiaomi 14T Pro』で撮影すると、感動するほど美しい画が撮れる。最近はロケハンもスマホで撮ることが多いですが、「Xiaomi 14T Pro」はもう、普通にカメラとして使いたいぐらい気に入りました」

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創業1957年のでんえんで、代々使われてきたマッチ箱。撮影:竹中直人

 

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竹中直人が「Xiaomi 14T Pro」で撮影した写真展を開催

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Xiaomiがライカと共同開発したトリプルカメラを搭載した「Xiaomi 14T Pro」は、1200万画素超広角15㎜から、5000万画素広角23㎜、5000万画素望遠60㎜と、最高峰の描画性能を誇るライカ ズミルックスレンズが幅広いレンジを網羅し、最短撮影距離10cmのマクロ撮影も可能。「Leicaオーセンティック」と「Leicaバイブラント」という2種類のイメージプロファイルは、被写体に合わせてライカらしい表現を可能にした。¥109,800〜

2025年3月15日と16日の2日間にわたり、竹中が「Xiaomi 14T Pro」を使って写した国分寺や京都や九十九里浜などの写真を集めた個展が、GINZA SIX6階にある銀座 蔦屋書店のギャラリー「GINZA ATRIUM」で開催される。竹中が通常のカメラよりも近い距離感にあるスマートフォン「Xiaomi 14T Pro」とともに、独自の視点で切り取る光、人、風景、アングル。ドラマティックに描かれた竹中の日常を、のぞいてみてはいかがだろうか。

Xiaomi 14T Pro

www.mi.com/jp/product/xiaomi-14t-pro/