暮らしの風景を優雅に彩る、豊かなラインナップが勢揃い【Penが選んだ今月のデザイン】「アルフレックス 2025コレクション」

  • 文:猪飼尚司(デザインジャーナリスト)
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上写真/ソファ「ソフィオ」(中央)は、縁取りの違いで2種を用意。¥1,635,700~(クッション込み)。左から、ラウンジチェア「アリア」¥253,000~、コーヒーテーブル「トロカデロ」¥378,400(左)、¥246,400~(右)、コーヒーテーブル「キーストーン」¥174,900

豊かな気品に満ちたしとやかな質感と確かな品質に定評がある日本の家具ブランド、アルフレックスが、2025年の最新コレクションを発表した。

高い製品クオリティは従来のままに、今年は仕上げや組み合わせによってさまざまな空間のあり方を想像できる、幅広いラインナップが用意された。多様化する現代の暮らしの様子に適したコレクションだ。

丸みを帯びたシルエットが優しい印象の「ソフィオ」は、ふっくらとソフトな座り心地が魅力のソファ。低い背もたれはクッションなしでもたれても十分に柔らかさを感じられるように、内部構造を細かに設計。さらに座面を低く広くとることでゆったりと腰掛けたり、のびのび寝転んだりと、自由な体勢でくつろぐことができるように考えられている。

また、パトリック・ノルゲの「トロカデロ」と北川大輔の「キーストーン」は、ともに円筒、円錐、六角柱などのシンプルな幾何学形態をバランスよく構成したテーブルシリーズ。機能的な役割のみならず、彫刻のような美しい佇まいで、コーナーを印象づけてくれる。

また、H型のアルミフレームで安定したフォルムのテーブル「アッカ」は、芦田秀一のデザイン。脚はアイボリー、ブラウン、ペールグリーンの3色、天板も集成材とマットなアクリル樹脂化粧板仕上げの2種が揃い、組み合わせによって多様に表情が違って見えるのもよい。

さらに、テーブルのスペシャリストとして知られ、サビーヌ・マルセリスやベルトヤン・ポットなどの実力派と協業する、1904年創業のオランダの老舗ブランド、アルコの一部取り扱いもスタートした。そのほか、収納や照明にも新作が追加されるなど、盛りだくさんの内容になっている。

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左写真/テーブル「アッカ」¥627,000~、ラウンジチェア「ヴァンドームラウンジ」¥361,900~

「アルフレックス 2025コレクション」

アルフレックス ジャパン
www.arflex.co.jp

※この記事はPen 2025年3月号より再編集した記事です。