自分で自分の“精管結紮術”を行なった男が話題に【動画あり】

  • 文:吉井いつき
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Carlos Ferraez-Shutterstock ※画像はイメージです

台湾の医師が3人の子供を産んでくれた妻への贈り物として、自分で自分の精管結紮術(いわゆるパイプカット)を行ったとSNSに投稿し、全世界の男性を震撼させた。米ニューヨークポスト誌が報じた。

「真の男」と称賛集まる

チェン・ウェイノンさんは、Instagramに3万人近いフォロワーを持つ台湾の美容整形外科医である。その彼が1月9日、にわかには信じがたい投稿を行った。なんと、自分自身にパイプカット手術を行ったと、その手術の様子を収めた動画で発表したのだ。


問題の動画は、患者の格好をしたチェンさん自身による手術の簡単な解説から始まる。手術の流れを簡単に示したのち、場面は変わって、チェンさんは手術台の上に上半身を半分起こしたような形で横たわっている。麻酔を受けているものの、チェンさんの意識はもちろん明瞭だ。

さすがに手術そのものの映像はないが、チェンさんは冷静に下半身の感覚を説明し、「今精管を縛っている」、「傷口を縫っています」などと実況する。自分を手術するのはやはり難しいようで、本来10〜30分程度で終わるものが1時間ほどかかってしまったそうだ。やがて手術が終わると、チェンさんはホッとしたように天井を仰ぎ、翌日すっかり回復した様子を見せて動画は終わる。


投稿された動画は短いもので、手術中の様子もほんの少し公開されただけだったが、それでも多くの視聴者を驚かせるのには十分だった。動画のコメント欄には「あなたこそ真の男」「患者は医師のスキルに絶大の信用を置いている」「なんと勇敢な」とチェンさんを称える言葉が並んでいる。この動画は400万回以上再生され、6万件以上のいいねを獲得していくる。


なお、コメント欄には手術に関する質問も多く寄せられており、チェンさんが返信を行なっている。それによると、今回の手術費用は全額自費だったという。また、外科と形成外科の専門医であるチェンさん自身が自らの体の手術を行うことに関して、保険当局に事前に確認を行い、法律上の問題はないと確認したそうだ。また、手術には泌尿器科の専門医が監督として立ち会っており、問題があればすぐに対処できる状況であった。


手術後は痛みと不快感があったそうだが、翌日には軽快し、手術は見事成功した。「特別な体験で、もう二度とないでしょう」と、チェンさんはその結果に満足している。

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手術の様子を収めた動画。