「うわ、これ気持ちいい!」
初めてプーマ「スピードキャット OG」(以下、スピードキャット)に足入れしたときの感想がこれです。
とても柔らく、足をソフトに包み優しい。
スニーカーよりもサンダルに近い感触。
厚底に慣れた身には新鮮な気分。
ただし!
シューズはちょっと履いただけではよさを判別できませんよね。
街履き用に役立つか確かめるには、半日くらい履いて歩き回らないことには。
2024年の復刻タイミングでBLACKPINKのロゼやデュア・リパを世界キャンペーンに起用し、女子人気が爆発した復刻版スピードキャットに興味津々で、同年9月にPen Onlineで特集記事をつくりました。↓
復刻→即完売の「スピードキャット」、プーマの生き字引が語るレーシングシューズの歴史と秘密とは!?【着る/知る Vol.183】
そして遅ればせながら自分用に一足入手しましたので、プーマ関係者に附帯なく(できるだけ……)正直レポートをお届けいたします。
っても最初に申し上げちゃいますが、このシューズは間違いなく、ありです。
確かな個性があり、とくに複数のスニーカーを持っている人にお薦め。
一方でハイテクなランニングシューズと同等の歩き性能を求めると酷というか、そこは考え方を変えるほうが吉です
これからそのあたりをお話していきましょう!
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このモデルのルーツはF1用レーシングシューズ「スピードキャット プロ」です。
前足部が地面の凹凸をダイレクトに感じる薄底なのは、車のペダルをしっかりグリップするための機能。
2024年に復刻された今回のタウンユース向けモデルにも、しっかりとDNAが受け継がれてるんですね。
アッパーがふわふわに柔らかいのも本物レースシューズに近い仕様。
(記事上部に記載したリンクアドレス先の取材記事では、歴史的本物シューズも多数掲載してます)
ヒール部分はやや厚手で、70年代のキャンバススニーカーなどよりクッション性が良好です。
長くアスファルト道路を歩いても、足疲れはさほど感じませんでした。
とはいえランニングシューズほどガシガシ歩くのに向く性能ではありません。
このシューズがよく似合う環境は、リゾート地でゆっくり散策するとき。
サンダルにするかエスパドリーユにするか迷っているとき、「スピードキャットがあるじゃん!」と履く。
アッパーの本革スエードは上質ですし、足が感じる風合いも高級感があります。
ラグジュアリーな気分になれるところがスピードキャットの強い個性といえそうです。
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ではここでサイズ選びや色選びについて。
わたしのワードローブに加わった色は、BLACKPINKのロゼが履き今も超品薄の赤×白。
ほかには黒×白も大人気だそうです。
プーマは細身モデルが多いため1サイズ大きめにしましたが、「足が入るか」なら通常サイズで問題なかったです。
アッパーがとても柔らかいので。
ただし気にすべきは、足の形が割とくっきり表に出るところ。
びろ〜んと幅が広い扁平足なわたしは、1サイズ大きめにしたことでシュッとした印象をかろうじてキープできてます。
爪先はだいぶ余ってますが、ヒールを含む全体のフィット感は良好。
(冬のウールソックスの場合)
靴紐を結び固定させたままのスリッポン状態でスポッと脱ぎ履き。
もはや限りなくサンダルなスニーカーです。
赤×白の配色は、いい大人のわたしには難易度高め。
派手なのはぜんぜんOKなのですが(もっとド派手なアシックスとかよく履いてます)、服との組み合わせが激ムズです。
色、シルエット、素材のすべてを計算して全身の服を選ばないと、ギラついた昔のオヤジになりやすく……。
太いゴールドのチェーンを首から下げていそうな。
そんなのが似合う人間でもないので、目下コーデを模索中です。
基本は地味に上質な大人服と合わせてます。
オーラリーやコモリなどのブランドで。
足元だけ遊ぶコーデで無難に。
せめてパンツだけは、今風のダボッとしたブラックデニムを穿いてます。
街中を闊歩してる若い女子たちのカッコよさを真似して。
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上写真は24年8月に発表されたBLACKPINKのロゼが着用したプーマのキャンペーン。
まーカッコいいですよね!
BLACKPINKの4人ではエキゾチックなリサのルックスが断トツに好きなのですが、ほかのメンバーにも興味が湧いてきました。
薄底シューズは人気が続く厚底の対抗馬として、支持する人が増えてきたようです。
次の時代へシフトする取っ掛かりとしても、快適なリラックスシューズとしても、スピードキャットが選択肢のひとつになるでしょう。
ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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