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きれいめなファッション傾向が広がってきたなかで、革靴への注目度も増している。人気なのはスニーカー気分で履けるローファーだ。2024年9月にはニューバランスが初のローファー「1906L」を発売。話題沸騰して即完売のヒットモデルになった。2000年代のランニングシューズを元にした「1906」シリーズでの展開。アッパーのメイン素材はスポーティなメッシュで、色はシルバー。スポーツシューズがそのままコインローファーになったデザインが、スニーカー好きも革靴好きも虜にしたようだ。その後にブラックやダークカラーの配色バージョンも登場。素材に仕様変更がありつつも、メイン素材はメッシュのままだった。
一方で「ローファーならよりフォーマルなものを」とオールレザーを望む人もいただろう。そんな声に応えたのか、このたび待望のレザーアッパーモデルがローンチされる。しっかりとスニーカーらしさも漂う意欲的な一足だ。
発売前のサンプルをいち早く入手できたので、オリジナル写真と併せて詳細レビューをお届けしよう。
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アッパー素材は本革のピッグスエード(厳密にはピッグヌバック)。毛穴や色ムラが表情豊かなピッグを用いたところにニューバランスの狙いがありそうだ。ドレスシューズというよりワークシューズに近い風合い。品のいいローファーの印象を適度に崩した、合わせる服装の幅が広いリラックス感がある。複雑にカットされたパーツがアッパーを覆うデザインは過去の1906Lと同様。流行中のY2Kシューズのエッセンスが息づいている。
ユニークなのはヒールを覆うパーツだけが樹脂なこと。外側からヒールを支えて安定させている。このパーツには光沢があり、マットなスエードアッパーとのさりげないコントラストとしても機能している。
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色は2色展開で、ブラックとブラウンが用意された。ブラックには青みがあり、ブラウンには赤みがある。切りっぱなしのパーツのエッジからは断面の色が覗く。真っ黒やニュートラルな茶色とは方向性が異なる味付け。アウトソールもややグレー寄りの黒といった印象だ。
色は人によって好みがあるため、できれば店で実物を見てから購入するのが望ましい。とはいえ実際にそれをやるのはハードルが高そうだ。なぜなら店に並ぶ光景を目にする間もなく、販売終了になる可能性が色濃いからである。
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![DSC06583.jpg](/uploads/f84cbf28b030d671956e5891be00bb952add3877.jpg)
今回もこのローファー1906Lの入手には争奪戦が起こりそうだ。2月14日(金)に発売される予定だが、購入方法などは会員向けのメルマガで配信される。
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アウトソールは本格スポーツ仕様で、インソールもクッション性に優れた「オーソライト」製のオリジナル。一方で内張りは滑らかなファイバー素材で、足に優しい配慮がある。
価格の値上げが著しい現在のシューズ市場において、本革を使った高品位なローファーで2万円強の値ごろな設定も魅力の新しい1906L。運良く購入できた人は自慢の愛用品になるに違いない。
ニューバランスジャパンお客様相談室
TEL:0120-85-7120
https://shop.newbalance.jp/
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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