韓国の民藝グッズが、Z世代や外国人観光客の心をつかむ

  • 文:原 美和子
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BUSAN 釜山/韓国

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お酒を飲むのが楽しくなりそうな、お洒落な焼酎グラス。いかにも韓国らしい虎や鮮やかな色の花、鳥などが描かれている。韓国ダイソーの「ハングルシリーズ」から。 

韓国では最近、若者や外国人観光客を中心に、ハングル文字をかたどったり、民画をベースにした民藝調のグッズがブームだ。Z世代にとっては伝統や歴史を感じさせるデザインが斬新に映ること、外国人にとっては模様のように見えるハングル文字が不思議で、エキゾティックに感じるといった理由があるようだ。韓国のダイソーでは、この夏、お土産用や自分用としても使える手頃な価格の民藝調アイテムのラインアップがヒットし、軒並み売れ切れや品薄状態となった。韓国の民藝品はその多くが鮮やかな原色を用いており、華やかかつきらびやか。長年、国民に親しまれているものは、デザイン的にも強さがあると言えるのかもしれない。

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ゴージャスで華やかな雰囲気なのが韓国の民藝品の特徴。写真は 螺鈿(らでん)細工が施された箱。角度によっていろいろな色に輝く貝殻を加工して装飾している。 photo: 韓国観光公社

※この記事はPen 2025年2月号より再編集した記事です。