ベルリン最古のボールルームが、ブラッシュアップされて再び輝く

  • 文:河内秀子
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BERLIN ベルリン/ドイツ

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建物の1階はレストラン「黄金の月」。ダンスイベントは2階の「鏡の間」で開催する。夏は手間の庭がビアガーデンに。 photo: Clärchens Ballhaus

創業1913年の歴史あるボールルーム「クレアヒェンス・バルハウス」が、大々的にレストラン&ダンスホールとしてリニューアルオープン。創業111年という節目もあり、話題を呼んでいる。

オーナーのヨラム・ロートは、店から徒歩10分ほどのアートハウス「タヘレス」にある写真美術館のディレクター。ベルリンの芸術文化が華やかに盛り上がっていた“黄金の20年代(1920年代)”のイメージで、店内のインテリアをブラッシュアップした。ダンスホールではスイング、タンゴ、サルサにディスコと、幅広い世代に楽しんでもらえるプログラムを毎日展開。若い人には新鮮な、70歳以上の常連客にとっては懐かしい、誰もが楽しめる店だ。

https://claerchensball.haus

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料理の担当は日本をはじめ世界各国で経験を積んだシェフ、トビアス・ベック。写真は伝統的なドイツ料理シュニッツェルを分厚いヒラタケでアレンジしたもの。こちらも伝統がモダンにブラッシュアップされている。 photo: Clärchens Ballhaus

※この記事はPen 2025年2月号より再編集した記事です。