南カリフォルニアを襲った大規模な山火事。壊滅的な被害が広がる中、ある米女優の“命がけの行動”が話題をさらっている。人気ドラマ『ゴシップガール』リブート版で注目を集めたサマンサ・ローズ・ボールドウィンが、愛猫を救うために命懸けの救出を行ったのだ。その劇的な救出劇に、ネットでは絶賛の声が相次いでいる。
事の発端は、2025年1月に南カリフォルニアで発生した山火事。パシフィック・パリセーズやマリブ、ハリウッド・ヒルズといった高級住宅地を次々と飲み込み、数万人が避難を余儀なくされた。この中にサマンサも含まれていたが、彼女にはどうしても心残りがあった。それは、自宅に残された愛猫のキティだ。
避難を仰がれたが、愛猫を救うため自宅に戻ることを決意。しかし火災で道路は大渋滞しており、車で戻るのは不可能と判断した彼女は、なんと車を捨てて徒歩で自宅を目指すという大胆な決断を下した。
「最初はただ待っていることしかできなかったけど、焦りと不安でが募ってきて...キティを助けたい一心で走り出したのです」
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愛猫のキティを救うための必死の行動
大通りを15分走り続け、ようやく自宅に到着したサマンサを待っていたのは、さらに過酷な状況だったという。しかし、煙で視界が悪い中にサマンサは果敢にも飛び込み、家の中のソファに隠れていた愛猫キティを救出。煙の中を歩くサマンサの姿が収められた動画は瞬く間にSNSで拡散され大きな話題になっていた。
「外に出た瞬間、火の手が目の前に迫っていて、もう逃げる道は残されていなかった。とにかく、どこに向かって走ればいいのかも分からなかった」
「正直、助かるかどうかも分からなかったんです。火と海に挟まれて、逃げる場所がなくなったとき、何もかもが恐ろしかった」と彼女は語っている。
また、救出後の体調について「体はボロボロ。昨日は顔中灰まみれで、『マッドマックス』の世界にいるみたいだった」と冗談を交えつつも、「生きていることに感謝してるし、父とキティが無事で本当に良かった」と続けた。
今回の山火事は、パシフィック・パリセーズ、イートン・キャニオン、マリブ、ハリウッド・ヒルズなどを含む広範囲な地域を飲み込み、何千棟以上の建物が焼失。避難を余儀なくされた住民は10万5千人を超える大惨事となった。現在、サマンサはノース・ハリウッドにある友人宅に避難しているそうだ。
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