バスケットボールとバレンシアガ。意外な取り合わせに、最初は誰もが首を傾げたに違いない。しかし私たちは知っている——この意外性こそが、いつも新鮮な魅力を生み出してきたことを。2025年中に控えるBasketballスニーカーの発売に先駆けて姿を見せたこのコレクションは、ストリートカルチャーとラグジュアリーの境界線を軽やかに跳び越えた。その革新的なアプローチが光る4つのアイテムを見ていこう。
最初に目を奪われるのは、Loop Sportsのアイコンロゴと「01」ナンバリングを纏ったトラックスーツジャケット。ブラックボディに白のロゴが映える王道のデザインだが、バレンシアガらしい上質な素材使いと絶妙なシルエットで、スポーツウェアに新たな表情を与えている。袖のリブ使いやフロントのジップデザインからは、ブランドならではの美意識が垣間見える。ワイドシルエットのチノパンやスラックスとの相性は抜群だ。
懐かしさと新しさが溶け合うのが、鮮やかな赤のジャカードニットのタンクトップ。NBAのユニフォームを思わせるデザインに加え、スポーティなライン使いや素材の質感からは、バスケットボールへの愛情が伝わってくる。「さすがに目立ち過ぎ……」という声が聞こえてきそうだが、黒のテーラードジャケットと合わせれば印象は一変。ワイドデニムを添えた外しコーデで、ストリートテイストを大人の着こなしへと昇華できる。
レザー素材を纏ったバーシティジャケットは、このコレクションの真骨頂だ。90年代のアメリカンスポーツウェアを想起させるクラシカルなデザインを、精緻なシルエットワークと贅沢なレザーの質感で現代に蘇らせ、どこかモダンな雰囲気を漂わせる。タートルネックニットやスリムパンツとのモノトーンコーディネートなら、このジャケットの持つ気品と存在感が自然な形で引き立つはず。
キャップは、街に溶け込む自然な存在感が魅力のアイテム。フロントにアーチを描くバレンシアガのロゴと、つばの部分の「01」ナンバリングには、どこかユーモアが宿る。ドリルコットンの心地よい肌触りは日常の快適さを約束し、バイザー部分が削り取られたようなデザインは、すでに新定番の相。オールブラックのセットアップやチェスターコートとの組み合わせで、大人のカジュアルスタイルが完成する。
意外性は時として、最高の化学反応を起こす。今回バレンシアガは、バスケットボールという誰もが知るスポーツの魅力を見抜き、そこに新しい解釈を加えることで、どこか特別な空気感を生み出した。スポーツの持つ自由な表現力と、ラグジュアリーブランドならではの美意識。その二つが重なり合うところに、私たちの新しい楽しみ方が見えてきた。
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