銀座 蔦屋書店で、アーティストの森洋史による個展『もしもこんなキャンベルスープの缶があったら…/If There was Impossible Campbell's Soup Cans…』が開催中だ。本展は、アメリカンポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの『キャンベル・スープ缶』を彷彿とさせながら、森独自の遊び心を感じさせる作品シリーズを展示している。
森洋史は、1980年代に起こったシミュレーションアートや流用(アプロプリエーションアート)などと呼ばれる手法を踏襲しながら、新しいポップアートの表現に挑戦し続けてきた。彼は、古典やポップアートの名画からアニメや漫画などのサブカルチャーまでをイメージに引⽤し、組みあわせることで、パロディを仕掛けた作品を制作。技法・材料においては、古典技法に基づいた概念を踏襲しながらも、現代に開発された工業技術などを積極的に用いている。今回は、お笑い番組「ドリフ大爆笑」のコーナーのひとつである「もしもシリーズ」からインスピレーションを受け、彼自身が子どもの頃に慣れ親しんだものをテーマとしているのが特徴だ。
アンディ・ウォーホルの『キャンベルスープ缶』は、1962年の発表当時、アメリカの大量生産・大量消費を象徴する作品として注目を浴びた。情報過多にある現代において、自分のオリジナリティとは何なのか。答えなき答えを追い求め、模索し続ける森洋史のクリエイションを体感し、自分のお気に入り作品を見つけてみてほしい。
森洋史 個展『もしもこんなキャンベルスープの缶があったら…/If There was Impossible Campbell's Soup Cans…』
開催期間:開催中~2月5日(水)
開催場所:FOAM CONTEMPORARY
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
開廊時間:11時~19時 ※最終日は18時まで
休廊日:月
料金:無料
https://store.tsite.jp/ginza/event/art