パリのロケーションに、斬新なフレンチの数々……見どころたっぷりの映画『グランメゾン・パリ』が公開中!

  • 文:Pen編集部
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2019年に人気を博したドラマ「グランメゾン東京」(TBS・日曜劇場)が、約5年ぶりに映画『グランメゾン・パリ』として帰ってきた。公開2週目で週末映画動員ランキング1位を獲得するなど、話題を呼んでいる。

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©2024 映画『グランメゾン・パリ』製作委員会

ドラマでは、日本で三つ星レストラン「グランメゾン東京」をつくり上げようと奮闘する物語だが、映画ではパリへと舞台を移す。木村拓哉演じる、料理に人生を懸けるフランス料理のシェフ、尾花夏樹と、鈴木京香演じる、絶対的な味覚をもつ早見倫子らのレストランの仲間たちが、フランス料理の本場、パリで厳しい競争や苦境に立たされながらも力を合わせ、三つ星レストランを目指していく。

今回の映画ではオク・テギョン(2PM)演じる韓国系カナダ人のパティシエ、リック・ユアンや、正門良規(Aぇ! group)が演じる見習いシェフ、小暮佑といった新キャストも登場し、物語を彩る。更なる高みを目指した、彼らの新たな挑戦に注目だ。

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圧巻のロケーション! ハイジュエリーメゾン、ブシュロンのヴァンドーム広場本店でも撮影

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実際の撮影で使用された、ブシュロン ヴァンドーム広場本店の階段。 ©2024 映画『グランメゾン・パリ』製作委員会

見どころと言えば、まず思い浮かぶのはフランスの伝統的な美しい建物が立ち並ぶパリのロケーションだ。物語に合わせて、撮影はパリでも行われたという。

映画冒頭、目を引くのはガラディナーシーンの舞台となったブシュロンのヴァンドーム広場本店。

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ガラディナーでの食事シーン。 ©2024 映画『グランメゾン・パリ』製作委員会

ヴァンドーム広場本店は、フランスを代表するハイジュエリーメゾン、ブシュロンの160年以上もの歴史が詰まった特別な場所だ。

1717年に建てられたオテル・パティキュリエール(ノセ邸とも呼ばれる館)は、かつてクロザ家やラ・トゥール・ドーヴェルニュ家といったフランスの名家などが暮らしていたことでも知られる。ブシュロンの創業者、フレデリック・ブシュロンは1893年、他のハイジュエラーに先駆けて、初めてヴァンドーム広場で一番日当たりが良い26番地に位置するこのノセ邸にブティックをオープン。ブシュロンのメゾンとして単なる店舗を超えて、オープンスペースやお客を迎えるアパルトマンなどを備え、私邸のように受け継がれてきた。

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ブシュロン ヴァンドーム広場本店の内装。個人の邸宅としても使用されていた歴史が感じられる、広々としたオープンスペースなどを備える。 写真提供:ブシュロン

1930年には歴史的記念物にも指定。そして、2016年からはブシュロンが創業160周年を迎えた2018年に合わせて2年にもおよぶ大規模なリノベーションが計画され、元々の内部空間を復元するなどリニューアルオープンを果たす。そんな長い歴史を重ねたメゾンの意義深い場所を舞台としたディナーシーンは、より一層緊張感を感じさせるシーンとして印象的に残る。

他にも、ビラケム橋やランジス市場など、パリを象徴するロケーションが多数登場。映画を見れば、パリに行きたくなるに違いない。

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革新的なアイデアで、世界最高峰の「ミシュランガイド」三つ星へ挑む

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©2024 映画『グランメゾン・パリ』製作委員会

そして、やはり見逃せないのは映画に登場する料理の数々。料理の監修を手がけるのは、2020年、実際にアジア人初となるフランスの三つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフだ。5年経った現在もなお、ミシュランガイド・フランスでのアジア人店舗での三つ星獲得は「Restaurant KEI」の1店舗のみ。そんな偉業を成し遂げた小林シェフ監修の料理は、斬新なアイデアを組み合わせることによって本場のフレンチに立ち向かっていくことになる。ぜひ、劇場でその感動を味わってみてほしい。

『グランメゾン・パリ』

監督/塚原あゆ子
脚本/黒岩 勉
出演/木村拓哉、鈴木京香、及川光博、沢村一樹 ほか
全国東宝系にて大ヒット公開中
https://grandmaison-project.jp/movie