20年越しの大プロジェクトが完了間近! ついに一般公開された大エジプト博物館

  • 写真&文:木村菜穂子
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CAIRO カイロ/エジプト

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メインホールでは、ラムセス2世の巨像が世界中のツーリストたちを迎え入れる。

国家の威信をかけた一大プロジェクト「大エジプト博物館」。20年越しのプロジェクトがほぼ完了し、ついに試験オープンに踏み出した。現在オープンしているのは、メインホールと約65mの大階段、12のギャラリーからなる常設展示場だ。

展示はエジプト文明の始まりから古代ギリシャ・ローマ時代に至るまでの収蔵品を結集。なかでもファラオや神々を中心に50体以上の像が立ち並ぶ大階段は迫力満点だ。今後はツタンカーメンの展示場などがオープンする予定で、最終的な展示物は10万点におよぶといわれている。ひとつの文明を扱う博物館としては世界最大級で、既に国内外の熱い注目を集めている。

https://grandegyptianmuseum.org

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博物館の外観。ピラミッドを思わせる三角形モチーフが全体に施されている。展示品だけでなく、コンセプチュアルな建築も美しいと話題になっている。

※この記事はPen 2025年2月号より再編集した記事です。