ザ・ノース・フェイスとロサンゼルスを拠点に活動する現代美術家、サム・フォールズとのコラボコレクションが1月17日に発売される。
「SYMBIOTIC-共生」をキーワードにした本コレクションは、山形県鶴岡市のバイオベンチャー企業・スパイバー社が開発するプロテイン繊維素材「ブリュード・プロテイン ファイバー」を使用する。2024年8月に先行発売した2型のTシャツをはじめ、コーチジャケット、スエットフーディー、スエットクルー、ロングスリーブTEEなど全7型が揃うカプセルコレクションだ。
サム・フォールズは、その土地特有の植物や天候など、"自然とアートの共作"を表現するアーティストだ。昨年2月から3月にかけて小山登美夫ギャラリーで日本初の個展が行われたが、学生時代から松尾芭蕉の俳句に感銘を受け、作品にも大きな影響を受けるなど日本文化との縁も深い。
今回のカプセルコレクションのデザインモチーフになっているのは、軽やかな色彩を放つ平面作品「Spring Snow」だ。作品名は、三島由紀夫の小説『春の雪』からの引用だという。春、夏、秋と季節をまたいでつくりあげられた、本作の制作プロセスはこうだ。
作品づくりは、春に最初に自生した植物を屋外に敷いたキャンバスの上に置き、その上に雨で作用する染色顔料を振りかけるところから始まる。そして、雨や日光に晒されたあとに植物を取り除くとキャンバスには幽玄なプリントが残る。この作業を春、夏、秋と重ねることで、季節が巡り、植物が入れ替わりながら霧や雨、少量の雪に何度もさらされたことを表す作品となっている。
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一方、カプセルコレクションの素材に使われているのは、スパイバーが開発するプロテイン繊維素材「ブリュード・プロテインファイバー」。これは植物由来の原料を元に、スパイバー独自の発酵技術を用いてつくられる上質な繊維素材で、肌触りや風合いの良さはもちろん、従来の素材と比べて、環境や動物福祉への影響を大幅に軽減できることも見込まれている。
自然と共創するサム・フォールズの作風と、タンパク質をデザインすることで循環型社会の実現を目指す「ブリュード・プロテインファイバー」のフィロソフィーは、ともに今回のコラボレーションのキーワードである「SYMBIOTIC-共生」に深く共鳴するものだ。
1月16日(木)には赤坂の草月プラザにて、今回のコラボレーションプロダクトの発売を記念したサム・フォールズ作品展も行われる。この日限りの開催で、時間は10時から18時まで。会場でアート作品とプロダクトを一緒に見ることで「SYMBIOTIC-共生」を実感できる、またとない機会となっている。
また、サム・フォールズのインタビューなども掲載するコレクションの特設サイトも公開中。
サム・フォールズ作品展
開催日:2025年1月16日(木)
会場:草月プラザ 花と石と水の広場『天国』内(東京都港区赤坂7-2-21)
開催時間:10時〜18時
料金:無料
※会場ではプロダクト購入者へのノベルティ特典も用意されている。
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