グラフィック・空間・映像・アートピースなど、さまざまなアプローチで制作活動を行うアーティストYOSHIROTTEN。
この連載では「TRIP」と題して、古くからの友人であるNORI氏を聞き手に迎え、自身の作品、アート、音楽、妄想、プライベートなことなどを織り交ぜながら、過去から現在そしてこれからを、行ったり来たり、いろんな場所を“トリップ”しながら対談します。
鹿児島・霧島アートの森で発表した個展「FUTURE NATURE Ⅱ in Kagoshima 」も終わり、会期前後にあったことをようやく腰を据えて話せるようになったということで、話題は11月の出来事に。上海浦東新区にある複合施設「The Summit」のTower#1 3Fにオープンした「NANZUKA ART INSTITUTE」でのグループ展で発表した作品、そしてアフターパーティーの楽しかった思い出、それからOtemachi Oneのホリデーシーズンを彩るインスタレーションまで。
YOSHIROTTEN:11月に上海にあるNANZUKAのプライベートミュージアムで、グループ展に参加しました。「FUTURE NATURE Ⅱ In Kagoshima 」でも発表した《トランスロー》と、2018年の「FUTURE NATURE」の過去作で構成しました。
NORI:外壁には、今回「FUTURE NATURE Ⅱ in Kagoshima 」のために開発したセンサーとシステムをインストールしました。建物の広場の光を計測してリアルタイムで照明装置に反映する作品です。会期初日には、クラブ「system」でアフターパーティが行われてめちゃくちゃ楽しかった。ベルリン風っていうか、もともと大きくていかがわしい感じのベニューなんですけど、空山基さんのセクシーロボットの彫刻と、YOSHIROTTENの映像作品と、H.R.ギーガーの銅像のDJブースを挟んで並んであって異様なムードの空間に。お客さんもあまり踊らないのだけど、フロアにかなり長い時間滞在して起きてることに没頭してて集中力すごいし熱心だなと思った。久しぶりによしろーくんのDJ、2時間くらい聴いたなあ。それで楽しくなってきて、南塚さんも日本のポップスオンリーでDJしてて、ああこの人はほんとにJP POPアンバサダーなんだーってながれで遊んでて、気づいたら一緒に来てたチームやよしろーくんとかみんないなくなっちゃって。置いて行かれた!と思ってベロベロで撤収に参加して幕を閉じました。
YOSHIROTTEN:自分のほかに、machìnaにもDJとして参加してもらいました。それで、パーティのあと、空山さんからInstagramのDMがきて、色々やり取りがある中でアトリエに伺わせてもらうことになりました。このあと行ってきます。とにかく個展前後は濃密すぎるここ数ヶ月をを過ごしたなあ。
NORI:11月25日からは、Otemachi Oneでのパブリックアート展示、「RING PARK」の第三弾がはじまりました。今回も、光をどう見せるかって試行錯誤しながら素材の探究をしてできた作品群になりましたね。いつもYOSHIROTTENの展示で音楽制作してくれてる、タカくん(Takakahn)がつくってくれたアンビエントミュージックといっしょに素敵な場所がつくれたと思います。12月25日まで開催してますので是非いってみてください!
アーティストYOSHIROTTENの「TRIP」
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グラフィックアーティスト、アートディレクター
1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。
Official Site / YAR
1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。
Official Site / YAR