中国の動物園で飼育されているワニが、あまりにもやせすぎていると話題になっている。ほぼ骨と皮状態になっているこのワニの姿を捕らえた動画は、ソーシャルメディアで拡散。ネット上では、ワニを心配する声とともに、動物園側に対する批判が高まっている。
ネット騒然! 化石のようにガリガリ
問題のワニは、中国の広州動物園で飼育されている。動画を見ると、ワニの背骨は浮き出て、肋骨も数えることができるほどガリガリにやせている。一見化石ではないかとさえ思ってしまうが、映像のなかではゆっくりと動いており、生きていることが分かる。
世界の不思議ニュースを紹介するサイト、オディティ・セントラルによれば、この動画は中国のユーザーがソーシャルメディアで紹介し、あっという間に拡散した。動画の投稿者は、このワニの健康状態を心配して投稿したという。動画を見た人々からは、「残酷だ」「どうにかできないのか」などのコメントが出ていた。
異常を放置…動物園に厳しい目
当然、ワニを飼育している動物園側には、世間の厳しい目が向けられた。適切に餌を与えずワニを飢えさせている、あるいはやせすぎの状態を放置した動物虐待ではないかと非難の声が上がっている。
これに対し動物園側は、ワニは虐待されていたのではなく、胃腸炎の結果だったとする声明を発表した。胃腸炎は、細菌やウイルスによって引き起こされ、嘔吐や下痢の症状が出るという。そのため、ワニの体重が減少したということだ。
動物園の広報担当者は、ワニは「現在治療を受けており、今後はさらなる注意を払う予定だ」と中国人記者に話したという。
もっとも、動物園側の説明に納得する人はほとんどいなかったということだ。ワニの胃腸炎をどのぐらいの期間放置していたのかと質問する人もおり、多くが今でも動物園側の説明に懐疑的だという。
これまでもネット上には、中国の動物園にいるやせすぎのクマ、ガリガリのライオンなどの映像が過去に投稿されており、そのたびに国内外から批判の声が出ている。
トレンドに逆行? 中国で増える動物園
近年、動物園がしばしば動物たちを残酷で不自然な環境に置くことを巡る議論が勢いを増しており、世界的に見て動物園は衰退の一途をたどっているという。しかし、現代中国を紹介するザ・ワールド・オブ・チャイナ誌によれば、2021年の時点で、中国には約300の動物園と動物公園があり、世界全体の5分の1を占めている。観光やレジャー目的の需要が高まっており、郊外型の大規模動物園も増えているそうだ。
1990年代から動物中心のアプローチを取り入れる動物園も出てきたが、中国ではまだまだ異例だとザ・ワールド・オブ・チャイナ誌は述べる。しかし市民の動物愛護における意識は高まっており、今回のような事件がなくなることを期待したい。
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The crocodile at a zoo in Guangzhou, #China , is so thin that it's just skin and bones. If it didn't move, you would think it was fake. pic.twitter.com/BwiHzJf2cR
— CNAnimalRightsAlert (@animal_cn) December 8, 2024
激やせワニの投稿。
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— 中国動画 (@RC00547555) June 14, 2024
激やせクマの動画。
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@greenme_it Il salmone è un alimento molto popolare e spacciato spesso come “sano”, ma sai cosa si nasconde dietro la sua produzione? Ciò che accade negli allevamenti di salmone sembra un film horror! . . . #salmone #alimentazione #allevamentiintensivi #benessereanimale #acquacoltura ♬ suono originale - greenMe
激やせライオンの動画。