ルイ・ヴィトンの限定ウォレット4選。和のDNAに刺さる、ホワイトとセージグリーンの色彩美

  • 文:倉持佑次
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ルイ・ヴィトンから、新たな限定ウォレットコレクションが登場した。注目すべきは、日本人の美意識に深く根ざした2つの色彩。パターンデザインの真骨頂は、時として意表を突く色彩との出合いによって、その真価を発揮する。このたびブランドが提示したのは、ピュアホワイトのモノグラム・キャンバスと、セージグリーンのトリヨンレザーという、2つの異なるマテリアルによる新解釈。その4つの表情を紐解いてみよう。

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モノグラム・パターンを、ピュアホワイトとセージグリーンの2つの色調で表現した日本限定コレクション。清らかな白と静謐なグリーン、それぞれの質感が織りなす独自の表情を纏った4型のウォレットが登場。

このコレクションを際立たせているのは、2つの異なるアプローチによる色彩表現だ。ひとつは、気品ある白のモノグラム・キャンバス。光を受けて浮かび上がるモノグラム・パターンは、日本の伝統的な意匠にも通じる繊細な陰影を生み出している。「アンヴェロップ・カルト ドゥ ヴィジット」と「ジッピー ウォレット・ホリゾンタル」は、このピュアホワイトのキャンバスにブラックのカウハイドレザーを組み合わせることで、凛とした緊張感のある佇まいを実現した。

もうひとつの表現は、エンボス加工を施したモノグラム・トリヨンレザーによるものだ。選ばれたのは、深い精神性を感じさせるセージグリーン。柔らかな質感のレザーに浮き上がるモノグラム・パターンは、まるで日本庭園の苔むした石畳のように、時を重ねることで生まれる静かな美しさを想起させる。「ポルトフォイユ・パイロット」と「ジッピー ウォレット・ホリゾンタル」は、このコンテンポラリーな解釈によって、モダンでありながら奥深い趣を湛えた表情を獲得している。

興味深いのは、これらのデザインが纏う静謐な佇まいだ。控えめな装飾でありながら豊かな表情を醸成する手法は、日本の美意識との響き合いを感じさせる。同時に、都会的なエレガンスと実用性を両立させたデザインは、シンプルなワードローブに寄り添う、理想的なアクセサリーとなるだろう。例えば、ホワイトのシリーズは春夏のリネンやコットン素材のウエアに、セージグリーンは秋冬のカシミアやウールのアイテムに、それぞれ上質なアクセントをもたらしてくれる。

モノグラム・パターンは、時代や文化との対話を重ねることで、新たな価値を生み出し続ける。この日本限定コレクションは、伝統と革新、そして美と機能性という、相反するものの見事な調和を実現している。まさに現代における究極の贅沢を体現するコレクションといえるだろう。

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光を受けて浮かび上がるモノグラム・パターンが印象的な「アンヴェロップ・カルト ドゥ ヴィジット」(W10.5×H8×D1㎝)。ピュアホワイトのキャンバスにブラックのライニングを施した、コンパクトなフォルムが魅力。¥58,300

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シンプルな中にも品格が宿る「ジッピー ウォレット・ホリゾンタル」(W21×H2.5×D10㎝)。ホワイトのモノグラム・キャンバスに12個のカードスロットと複数の収納を備えた機能的な設計が特徴。¥128,700

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セージグリーンのトリヨンレザーにエンボス加工を施した「ポルトフォイユ・パイロット」(W11×H8.5×D2㎝)。しなやかな質感とL字型のファスナーが特徴的な、コンパクトなウォレットだ。¥144,100

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しっとりとした質感のトリヨンレザーにモノグラム・パターンをエンボス加工した「ジッピー ウォレット・ホリゾンタル」(W21×H2.5×D10㎝)。セージグリーンの落ち着いた色調に、ヴィンテージ調のシルバー金具がアクセント。¥176,000

ルイ・ヴィトン

https://www.louisvuitton.com