ドイツの名門・ミーレが、デザイン性を極限まで追求した冷蔵機器の新作「K 4000シリーズ」を2025年2月より順次発売する。同社のフリースタンディングモデルとしては15年ぶりの新製品となる本シリーズは、建築やインテリアデザインの分野でも高い評価を得てきたミーレならではの美意識が随所に表れている。
最も注目すべきは、その圧倒的な存在感だ。指紋のつきにくいステンレス素材「CleanSteel」を纏ったミニマルなフォルムは、まるでギャラリーに置かれたモダンアートのよう。特に、冷凍庫「FNS 4782 E」と冷蔵庫「KS 4783 ED」を並べた際の横幅1.2メートルに及ぶ壮大なスケール感は、キッチンを美術館のような空間へと一変させる。
内部デザインは、ドイツ的な「引き算の美学」を貫いている。無駄を徹底的に省いたシンプルな構造は、それでいて細部への配慮を忘れない。例えば、エレガントな「EasyOpen」レバーハンドルは、デザイン性と使いやすさを両立。さらに、「FlexiBoard」と呼ばれる可動式ガラス棚は、前部を後部の下にスライドさせることで、背の高いボトルなども柔軟に収納できる革新的な設計となっている。
機能面では、最新のテクノロジーを惜しみなく投入。「DailyFresh」システムを搭載した野菜室は湿度調節が可能で、食材を最適な状態で美しく陳列できる。「DynaCool」機能により、庫内の冷気を均一に循環させ、どの棚も理想的な保存環境を維持する。また、「NoFrost」システムにより、面倒な霜取り作業から解放されるのも魅力だ。
加えて、随所に施された洗練された工夫が、使い勝手の良さを際立たせる。「ComfortClean」採用の高品質樹脂製ドア棚は、食器洗い機での洗浄が可能。ミーレのオーブントレイがジャストフィットする収納スペースは、まるでプロのキッチンのような合理的な動線を実現する。冷凍庫モデルには、丸ごとの鳥肉など大きな食材も収納できる「XXLボックス」を装備し、大容量保存のニーズにも応えている。
長期使用を前提とした製品設計も、このシリーズの特徴だ。頻繁な買い替えを必要としない高い耐久性は、資源の有効活用にもつながる。また、DailyFreshシステムによる食材の長期保存は、フードロスの削減にも貢献。環境負荷の低減を見据えた設計思想が、製品の隅々にまで行き渡っている。
1899年の創業以来、「Immer Besser(常により良いものを)」を掲げてきたミーレ。今回の新製品も、単なる家電としてではなく、キッチンという生活空間全体を考え抜いたデザインオブジェとして捉えることができる。美しく、機能的で、かつサステイナブル。それは、現代のプレミアム家電に求められるすべての要素を備えた、まさに「完璧な一台」と言えるだろう。
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