62歳デミ・ムーア、若返り美容整形しすぎの画像がネットで論争を巻き起こす

  • 文:さかいもゆる
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Liv Oeian-Shutterstock

ボディスリラー映画『The Substance(原題)』で、若返るための薬を摂取して若さに執着する年老いた女優を演じたデミ・ムーアが、現実でも全くシワのない姿でサンフランシスコ国際映画祭のレッドカーペットに現れ、美容整形のやりすぎだとインターネットで物議を醸している。

現在62歳のデミ。ザック・ポーセンによるブラックドレスを纏ったその姿は、30代くらいにしか見えないほど若い。これに対し、ジャーナリストのポール・スカラスはXにこの画像を投稿し、女性がいくつになっても若く見えなければいけないという、厳しい美のスタンダードに直面しているとコメント。

「以前は女性は20代と30代でセクシーになればよかった。でも今は、死ぬまで永遠にセクシーであり続けることを期待されている」。このポストはXで100万回以上閲覧されて反響を呼んでいる。

「お金はあなたに、ホットなままでいる能力を与えます。容姿を保つため月に千ドル投資しないと、あなたは年を取るでしょう」とあるXユーザーはコメント。結局、お金がある者だけが若々しさを維持できる、そんなのは不公平だ、というのが多くの意見のよう。

セレブたちは一般人とは違う存在だけれど、それを24時間365日目にしていれば、我々も彼女たちのような容姿がノーマルであり、そうあらなければいけないという強迫観念を覚えるのでは、と心配する意見も。

デミ自身は「今、私とエイジングの関係は、遥かに楽しい受容の状態にあります」とコメントしていたけれど、彼女が老いを受け入れているようには見えない。デミは以前、プロデューサーに痩せるように言われて摂食障害になった過去も告白している。

60代で『The Substance』で華々しいカムバックを果たしたデミ。充分美しいと思うしキャリアも成功しているけれど、それだけはまだ満たされない何かがあるのだろうか。しかしルッキズムの世の中において、資金があるならば、デミのようにいつまでも衰えない容姿をキープしたいと考える人は多いはず。美容医療である程度若々しさをお金で買える時代になった今、老いをどこまで受け入れる、もしくはあきらめるか。その分岐点に我々は立たされているのかもしれない。

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若返り美容整形しすぎと話題になった画像。

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