J-WAVE「STEP ONE」の特別企画「Pen TALK ABOUT HARUOMI HOSONO」。Pen1月号の特集「細野晴臣と仲間たち」と連動し、さまざまなミュージシャン・クリエイターが細野晴臣の楽曲やクリエイションの姿勢について語る企画だ。今回のゲストとして登場したのは、U-zhaan。細野晴臣とのリハーサルでの秘話や、細野楽曲との出会いを語った。
「細野さんは、人に緊張感を与えない、本当に優しい方ですよね。あんなに大御所で世界的なミュージシャンなのに、いつもなんとなく飄々としていて、茶目っ気があって。でもつくっている音楽は、常にカッコいい。ぼくも細野さんみたいな人間に、いつかなれたらなと思っています」
「2013年の秋、細野さんとご一緒するライブがあったんです。たしか、高田漣くんも一緒だったかな。リハーサルのために細野さんのスタジオに集まったんですけど、細野さんから『とりあえず、リハの前に夕飯食べに行こうか』と提案があったんです。食べ終わってスタジオに戻ったら、細野さんが『ぼくはごはん食べると“終了”しちゃう体質なんだよね。今日はリハーサル、無理かも』と、めちゃくちゃ眠そうな顔で言い出して。何とかリハは最後までやってもらったんですけれども、あの時の細野さんは本当に眠そうでした(笑)」
「ぼくが最初に細野さんの音楽に触れたのは、イモ欽トリオの『ハイスクールララバイ』だと思います。あの曲が細野さんの曲ということはだいぶあとになって知ったのですが。リトル・クリーチャーズによるカバーもすごくいいんです。細野さんの楽曲はいろいろな人からカバーされていて、素敵なものがたくさんあります。教授と嶺川貴子さんがカバーした『風の谷のナウシカ』もすごく好き。細野さんの楽曲が魅力的だからこそ、みんな演奏してみたくなるんだろうなと思います」
ラジオ局J-WAVE(81.3FM)で毎週月〜木曜、朝9〜13時にOAする情報エンタメプログラム「STEP ONE」。ナビゲーターのサッシャとノイハウス萌菜が、働く人に役立つ情報と仕事が捗るGOOD MUSICを届ける。
1969年のデビューを皮切りに、はっぴいえんど、YMOなどを経て、音楽の地平を切り拓いてきた細野晴臣。2024年に活動55周年を迎えたことを記念し、多岐にわたる活動の中でも、ミュージシャンやクリエイターとの共作、共演、プロデュースといったコラボレーションに着目した特集を展開。
松本隆やヴァン・ダイク・パークスなど、長年にわたって強い絆で結ばれる盟友から、くくく(原田郁子+角銅真実)やマック・デマルコといった、細野の背中を追い、そしてともに音楽づくりに関わるようになった新たな世代まで、多彩なミュージシャンとのつながりをたどっていく。さらに、是枝裕和、大竹伸朗、ゆりやんレトリィバア、三澤遥など、指折りのクリエイターたちとの協業の姿も細野音楽の多様性を物語る。最新の音楽活動を細野自身が語る独占インタビューや、菅田将暉とのスペシャル対談、細野音楽を読み解くキーワード解説なども収録。本人、そして影響を与え合った人々によって紡がれる言葉から、音楽の巨人の足跡をたどり、常に時代を刺激するクリエイションの核心に迫る。