J-WAVE「STEP ONE」の特別企画「Pen TALK ABOUT HARUOMI HOSONO」。Pen1月号の特集「細野晴臣と仲間たち」と連動し、さまざまなミュージシャン・クリエイターが細野晴臣の楽曲やクリエイションの姿勢について語る企画だ。12月2日、最初のゲストとして登場したのは、安部勇磨。音楽機材や制作環境にまつわるエピソードとして、細野晴臣が語った衝撃の名言を教えてくれた。
「細野さんに初めてお会いしたのは7、8年ほど前です。never young beach(ネバヤン)で福岡の音楽フェスに出た際に、細野さんも出演されていました。打ち上げでごはんを食べている時に、細野さんがちょっと離れた席にいたんです。そこで『わ、生細野晴臣だ!』って。そうしたら細野さんがこちらの席に来てくれて、『はっぴいえんど、好きなんでしょ? 何がいいの?』 と話しかけてくれたんです。すごく嬉しかったですね。目上の方に言うのも変ですが、可愛らしいというか、すごく愛嬌や懐の深さがある方だなって」
「ぼくはレコーディング機材はビンテージ物が好きなんですが、そういう古い機材をリイシューしたものや、再現したプラグインがたくさん出ているんです。そういった機材について細野さんに『良いんですかね?』と質問したら、細野さんは『一番大事なプラグインは気合いだよ』って(笑)。雷に打たれたような……『もう、本当に大好きです……!』と思いました」
「細野さんがこれまで音楽をつくってきてくださったことには、本当に感謝しかありません。でも細野ファンとしては、まだまだ新しい曲も聴きたいっていう気持ちもあります。新しいアルバムを聴いて、『うわ、こんな曲があるんだ!』と思いたいんですよね」
ラジオ局J-WAVE(81.3FM)で毎週月〜木曜、朝9〜13時にOAする情報エンタメプログラム「STEP ONE」。ナビゲーターのサッシャとノイハウス萌菜が、働く人に役立つ情報と仕事が捗るGOOD MUSICを届ける。
1969年のデビューを皮切りに、はっぴいえんど、YMOなどを経て、音楽の地平を切り拓いてきた細野晴臣。2024年に活動55周年を迎えたことを記念し、多岐にわたる活動の中でも、ミュージシャンやクリエイターとの共作、共演、プロデュースといったコラボレーションに着目した特集を展開。
松本隆やヴァン・ダイク・パークスなど、長年にわたって強い絆で結ばれる盟友から、くくく(原田郁子+角銅真実)やマック・デマルコといった、細野の背中を追い、そしてともに音楽づくりに関わるようになった新たな世代まで、多彩なミュージシャンとのつながりをたどっていく。さらに、是枝裕和、大竹伸朗、ゆりやんレトリィバア、三澤遥など、指折りのクリエイターたちとの協業の姿も細野音楽の多様性を物語る。最新の音楽活動を細野自身が語る独占インタビューや、菅田将暉とのスペシャル対談、細野音楽を読み解くキーワード解説なども収録。本人、そして影響を与え合った人々によって紡がれる言葉から、音楽の巨人の足跡をたどり、常に時代を刺激するクリエイションの核心に迫る。